8月11日(山の日)小淵沢駅前の商店街で第37回すずらん祭りが行われました。

淵の音太鼓、そして練り込み囃子を始めたお陰で、移住以来18年に渡り(*2020年は中止)すずらん祭りに参加しています。18年前子供たちと一緒にお祭りとお神輿を探しているうちに紹介された和太鼓。すぐさま親子で練り込み囃子隊に参加することになり(私だけはそのまま淵の音太鼓に参加)、2人の子供たちも10年に渡り練り込み囃子隊で参加出来たすずらん祭りです。

規模では「八ヶ岳ホースショーinこぶちさわ」(人馬のショーや花火大会で全国からお客さんの集まるお祭り)に敵わないものの、地域の人達と一緒に汗をかくという意味で、地元のお祭り的雰囲気はすずらん祭りが断然上。その中でもお祭りのハイライトとも言える練り込み囃子。沢山の笑顔の中を練り歩きながら、大声を上げ、たっぷり汗をかき、お神輿さながらにどっぷり疲れるまで夏祭りの醍醐味を味わえるお祭りなのです。

最初の頃は、随分と夜遅くまでお祭りが続き、太鼓の音が響き、最後は疲れて道に寝転んで、最高においしいビールを飲む!なんて事もありましたが、だんだんと時代も変わり、終了時間は早くなり、いつしかアルコールも無くなり、太鼓参加者も減ったり増えたり、実行委員体制も変わったり、商店街の店も減ったり、と紆余曲折が続いてきました。

2017年は小淵沢新駅舎の竣工式に合わせ7月昼間駅前での開催となり、翌年も1周年に合わせて同様に行われました。そしてこの2年間は子供たちの夏休みの練習も出来なかったので、練り込み囃子は出来ず、淵の音太鼓の演奏のみの参加でした。
2019年には、やはりすずらん祭りには練り込み囃子が必要だという事になり、初めての地元の子供達も夏休みの練習に参加できる8月の開催、商店街での開催に戻ることが出来ました。
そしてコロナ禍。
2020年には已む無く中止となりましたが、2021年、2022年の練り込み太鼓は韮崎工業高校太鼓部の力も借りて、何とか無事に終了することが出来ました。

そして今年。
コロナ明けとなる今年のお祭りを更に盛り上げようと、実行委員は早くから動き始めました。新しい実行委員も増えて行き、様々な企画が立ち上がってきたと聞いています。

太鼓では、今年も呼んで頂けた春の小淵沢小学校の親子体験学習会で、練り込み囃子を題材とし、すずらん祭りへの参加のお願いに力を入れました。そして始まった7月末からの練習には、その時の親子が何人も、そして先生の姿もありました。勿論、韮崎工業高校太鼓部の皆もまた集まってくれました。
(因みに韮崎工業高校太鼓部はお祭り直前に鹿児島(奄美大島)で行われていた全国高等学校総合文化祭に出場していましたが、台風により交通機関の運航中止が続き、メンバーは何とか帰ってこれたものの、太鼓や衣装など道具一式が届かない!という中で参加してくれました。)

たった3回でしたが練習は充実し、初参加の皆様もどんどん上達、昨年一昨年の自粛ムードからも解放されて、練り込み囃子本来の盛り上がりを感じられました。本番が待ち遠しい気分は、お祭りの成功も間違い無いと!

お祭り当日
見事な晴れ。朝から準備に動き続ける実行委員さん達スタッフも笑顔です。
お昼前には続々と出店者の皆さんの準備も進み、これまでに比べて若い人も多く見られます。
それは小淵沢の帝京第3高等学校の大きな協力のお陰でもありました。飲食ブース、物販ブース、体験ブースにも全てに出店協力頂き、ステージでもチアリーディングにサックスアンサンブル、更にお神輿の担ぎ手まで、本当に沢山の生徒達がお祭りに参加してくれていました。それぞれの装飾にも高校生らしさが反映されて華やかなものでした。

お祭りの最初が太鼓の演奏だったのですが、その時から既に多くの人が集まり、飲食ブースからは美味しそうな匂いが流れていました。いよいよお祭りが盛大に始まりました。

練り込み囃子は夕方からお祭り最後の演目。ずっと楽しいお祭りが続いていたからか、最後のひと盛り上がりの為にみんなの意気も上がりました。1時間ほどの時間でしたが、まだ暑い中を小学生から高齢者まで、韮崎工業高校生達のパワーに負けじと、みんなで叩き切り、やり切りました。やはりみんなで汗をかくのは気持ちいい!

昭和61年から小淵沢の夏を彩ってきたすずらん祭り。
まだ歴史は浅いかもしれませんが、このお祭りの為に出来た練り込み囃子。この保存と継続の為にも淵の音太鼓の一員として、すずらん祭りを大事に思っています。そしていつも小淵沢の繁栄を願って大きな声を上げています。地域のお祭りは見るより参加してこそ。来年もぜひ奮ってご参加ください!

そして練り込み囃子はすずらん祭りの演目のひとつ。それ以外でも沢山の人に参加者に支えられています。今年は特に多くの新しいメンバーが実行委員となり奮闘してくれました。大成功おめでとうございます。自分はこの時期、宿が忙しくて太鼓の時間に参加することしか出来ないのですが、感謝しかありません。実行委員の皆さん、参加して頂いた皆さん、応援頂いた皆さん、協力頂いた皆さん、本当に有難うございました。

来年またどう進化するか?楽しみでなりません!