彼女はもう何年もずっと農地を探していました。
山梨県でも長野県でも、。
馬も飼いたかったから、と乗馬の練習に訪れた小淵沢でしたが、結局ここに何かを感じ、ここに住みたいと思うようになりました。いくつもの話が上がっては消え、何度も諦めては他の地域を探し、その度に小淵沢への思いが強くなってまた帰ってくる。そんな日々を繰り返していましたが、昨年暮れから少しずつ彼女の情熱が周りの人にも伝わって来て、畑や田んぼ、住む家と全てが急展開し出しました。
彼女は東京の会社に所属しています。仲間で立ち上げた若く小さな会社。
そのみんなが農業の必要性を強く感じていて、それをどういった形で実践して行くかを模索していました。彼らの描いていた夢は、今まで何度もそういった前例があっても上手くいかなかった地域の中ではみんなが半信半疑。なかなか周囲の理解を得るまでに時間がかかるものでした。しかし彼らの情熱は少しずつ協力者を増やし、3月末に遂にその夢が始まったのです。
丁度耕耘機が入った頃、彼女のいる田畑にお邪魔しました。
段々に5反ほど連なる田んぼは眺めも良く、とても素敵な場所でした。恐らく荒れていたであろう休耕田が見違えるように生き返っていました。そこに立つ彼女の姿はとても頼もしく、そして嬉しそうでした。
彼女とその仲間達はこの3年間、LampsLodgeのお客さんでした。彼ら以外にも、最初はお客さんだった人たちが、今は沢山この周辺に暮らしています。
中でも若い人たちが入ってくる事は、とても頼もしい事。
これからは同じ住民同士として魅力的な小淵沢に出来るよう頑張って行きましょう。