北海道二風谷というアイヌの聖地に暮らし、アイヌの継承者としてアイヌ語学校も主宰するアシリ・レラさんの講演に行って来ました。縁あってこの会のチラシを作らせて頂いたのでいろいろな前知識を持たせてもらっての参加ではありましたが・・。
この日のメインはアシリ・レラさんのユーカラと呼ばれるアイヌ民話のお話。
その前にはホピ族との交流を重ねるインディアン・フルート奏者のなかかつみさんの素晴らしい演奏がありました。
時間の都合で参加出来ませんでしたが、その後にはチベットに色濃く影響を受けた作家おおえまさのりさんと小淵沢で森の再生に情熱を注ぐ木村浩行さんらの対談も予定されていましたし、昼間にはみんなで植林祭というとても充実した内容の会。
全部参加出来なかったのは残念でしたが、参加出来た2時間余りはアイヌに留まらず、世界の先住民族のいろいろな教えや話が聞けたいい時間でした。
各民族に伝わる神話や民話。
様々な困難や不安や恐怖を乗り越える為にも伝えられて来た話の中には、生きて行く為の大切な教えが詰まっています。そんな話を伝えて行くということの重要性を再確認するとともに、「伝える」という言葉の未来への繋がる感じが、とても尊く感じられた時間でした。
何を教えるよりも、話を聞かせてあげる。
日本の神話がスラスラと頭の中に出て来ることの無い自分、時間に追われ、子供たちに本を読んであげる事もつい等閑になってしまいますが、子供たちにもっと話を聞かせてあげよう、と自分も一緒に勉強です。