友部さんの歌を聴くのは何年振りでしょう?
うちの奥さんはライブで見るのは初めてでしたが、とても良かったようです。ライブでは五感にそれ以上が働きますから、やはり訴えてくるものほどそうなるでしょう。
僕に友部さんの歌は大抵スっと耳を通り過ぎてはくれません。どこかで引っかかり、向き合わされ、現実と歌の世界を交錯しながら、いつも何かを考えさせてくれます。比喩で様々な形を変えながらも、風刺だったり日常の風景だったり愛だったり・・・。
いわゆるポップスが夢や希望の詩の世界だとすれば、フォークはあまりにも現実的な世界。それはどこか残酷でもあり、でも小さな美しさはある。
あまりに考え込んでしまうと重い世界になるから、避けて通ろうという人は多いと思います。でもそんな現実と真剣に向き合ってこそ、夢や希望が作れるんじゃないかと思います。向き合って、考えて、対峙して、いろんなものに耐えられる強い心を持ちたいな、と。ん〜マラソンや山登りにも近いな。
みんなが重いものを避けて投げ出したら、地球に重さがのしかかっちゃう。
友部さんのライブには若い人も多いですが、この辺りの若い人にも沢山聞いて欲しいと思いました。出来れば生で。
いつも驚くのは未だ力強さも深みも増していること。マラソンのタイムも上がっている様ですから、友部さんにしてみれば当然のことなのかもしれません。
友部さんは甲府のハーパーズミルというお店に毎年来ています。
そしてまたうちでも。
来て頂いた皆さん有り難うございました