スリーピークス八ヶ岳トレイル

地元を起点とした初のトレイルランニングレース「第1回スリーピークス八ヶ岳トレイル」が開催されました。個人的にも待望のレースで実行委員に知合いも多かったこともあり、宿で、ランナーで、スタッフでとそれぞれ中途半端な申し訳ない参加になってしまったのですが、初めての大会思いっきり楽しませて頂きました。

今回待望だった理由は、それまで小淵沢から八ヶ岳に入るには観音平まで迷わず車で行ってしまっていたのですが、小淵沢から観音平まで凄く気持ちがいいトレイルがあることを知ったこと、観音平から清里方面の天女山や美しの森まで思いっきり横断出来るトレイルがあるのですが、ピークを目指す登山道からは離れ、長いのとキツいので利用者は少ない事、こういった歩行者の少ないトレイルは人が歩かないとどんどん寂れて行ってしまうのでどうにかこのトレイルをもっと活用出来ないか?と以前から思っていた事。そんな折り昨年蓼科を起点に八ヶ岳を一周するスーパートレイル100マイルレースが開かれることになり、さらにその後すぐこのレースの開催も発表され、どちらにも凄く興味が湧きました。

静かに山登りを楽しみたい自分にはトレイルランニングには複雑な思いもあり、実際有名な山のピークや稜線を駆け巡るレースは未だ好きにはなれません。しかし今回はこういった地元でもあまり使われないながら素晴らしいルートをみんなに知ってもらう事、また開催する事でこのルートの維持に貢献出来るのでは?という思いの方が強く、当初より首を突っ込ませて頂きました。

しかし実際のボランティアスタッフの活動には土日も多かった為全然参加も出来ず、出来たのはとにかくこの大会を成功させようと広める事ぐらい。それでもトレランブームもあったりトップライダー達の参加や応援も得て、参加者は受付早々から順調な滑り出しとなり、自分も慌ててエントリーしました。

今回のレースはトレイルランニングの中でも最上位のスカイトレイルという部類に入る1300m以上の標高差、最高地点は2500mにもなる国内でも有数の過酷なコースレイアウト。それでもすぐに1000名近いエントリーという参加者の期待感にスタッフ達も大変だったことと思います。通常この手のレースの多くは町や市が手がけるものが多いようですが、このスリーピークスは個人が主体。みんなで集まって試行錯誤や紆余曲折の毎日だったと思うのですが、長く短い冬を経てあっという間に大会当日は近づいてきました。

6月9日と言えば毎年梅雨の時期。今年も早々に梅雨入り宣言がされ、雨の中の開催も覚悟した訳ですが1週間程前から晴れが続き当日の予報も晴れ!大会前日もエントリーやイベントが組まれていたため、会場設営は3日前。この時は小雨もパラつきましたが週末の天気予報は晴れだった為にこれくらいは気になりません。連日のコース整備でスタッフの皆さんも疲れきった様子でしたが、始まればきっと疲れも吹き飛ぶでしょう。

会場設営が始まり、気分も高まってきました。自分はステージの音響を担当。音楽が流れれば更に気分も高まります。

前日もいい天気!エントリーも開始され、イベントも始まりました。トップライダー達のトークセッションには沢山の人たちが聞き入っています。

そしていよいよ当日午前7時、いよいよ38km、One peak lineのスタートが切られました!

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初めてトレイルランなるものに出場する自分は友人達と23kmの attack lineレースに参加。徐々に歩いたり、写真を撮る人がいたり、和やかな感じでレースは進みました。でもキツいんですよ〜。

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順調に見えた自分も10km辺りからは足が動かなくなり遂に攣りました。後半の下りを駆け抜けたかったのに走れません(涙)。急いで歩くだけでも足がガクガク。なんとかなんとか踏ん張って3時間半ほどかけて完走出来ました。練習不足の頑張り過ぎか、寝不足か、やっぱり思うようにはいかないものです。それでも暑過ぎず寒過ぎず、山も見えて最高の景色の中を走る事が出来ました。ゴールする皆さんも景色は絶賛!

38kmの皆さんも続々ゴールイン。普通に歩いたら12時間でも帰って来れないようなコースをトップは4時間を切るタイムでゴールです。恐るべし。38km女子の優勝は泊まってくれた大石さんでした!嬉し〜い!

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その大石さんにゴール後、あの山をこうやってあそこまで走ってきてたんですよ〜と説明したら「え〜!知らなくて良かった〜」ですって(笑)。

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とにかく天気に恵まれて素晴らしいコースを走る事が出来て最高でした。大会は選手のほとんどが「キツかった〜」と声を揃える中、脅威の完走率で無事に終わる事が出来たようです。本当に関係者やスタッフの皆さんお疲れさまでした&ありがとう。コーススタッフ達もみんなテンションも高くて走ってて楽しかったです!

これをきっかけに登山者や山の関係者達ともいい関係が築けたり、また新しい八ヶ岳の魅力を発信出来るように微力ながら頑張って行きたいと思います。来年また沢山の参加者と天気に恵まれますように!

宿泊の皆さん、満足な対応が出来ずにすいませんでした。来年は走りきれるように頑張りまーす!!荒井くん、松井さん、ありがとー!

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