おいしいお米になりそうです。

いよいよ町では稲刈りも本番。

我が家では今年も収穫のお手伝いに行かせて頂きました。場所はオオイトザクラの周辺に広がる稲作地帯。当初、先週の刈入れを予定していましたが、天気により1週間延ばされた稲穂はもう待ちきれない様子です。

数列刈り取られた後を走り回る子供たちの笑い声もお米に届くかな?
ウマに載せ、天日に干された稲は、またどんどんとおいしいお米になるのです。

作った人が解るというのは最高の安心に、おいしさの一番の要素。
農家のみなさんにも感謝しながら、ふっくら炊きあがるその日が今から楽しみです。

西松凌波の絵画世界

水墨、墨彩画家、西松凌波先生と出会ったのは6歳のとき。今から36年前の話です。

僕は小学一年生。先生は小学校の図工の先生。

当時からお洒落で粋だった先生がすぐに大好きになって、絵を描いたり、工作することに、自然と夢中になっていました。授業中は駄洒落の連続。何を聞いても駄洒落で切り返す。小学生ながらこっちも一生懸命駄洒落を考えて口にすれば、必ず答えは「そんなシャレは止めなシャレ」。今振り返れば図工なのに言葉の遊びも沢山教えてくれた時間でした。

昨年暮れの事、そんな先生と卒業以来(何らかで数度は会ったことがありましたが)ほぼ30年ぶりに偶然会いました。こちらで俳句の会の集まりがあって、宿泊で偶然ウチを紹介されたのです。

その句会に迎えに行って、2人で目が止まり、

「先生?」

何ら30年前と変わらぬその姿に思わず口に出た言葉。

「お〜コバヤシくん」

2人の抱擁に唖然とする周囲の皆さん。

そんな再会から9ヶ月。長野県安曇野市で個展があるということで、早速(内緒で)顔を出しに行きました。

様々な画法で表現してきた先生の辿り着いた今の絵が墨彩画。
品があり、格があり、力があり、優しさがあり、、
恐らく筆に墨を付けたらサッと一筆で書き上げるであろう絵。
やり直しのきかないその瞬間が絵の力となって伝わります。
そして中国の色墨に彩られれば瞬く間に華やかで粋でお洒落な西松凌波の世界に。
品格に満ちた絵ながら、駄洒落の授業を思い出すのか、先生の絵はどれも楽しさに溢れています。

今回は沢山の色墨や筆に囲まれたアトリエさながらのテーブルに案内され、初めてそれを見て、触ることが出来ました。
出掛けに庭に咲いていた秋明菊を束にして持って行ったのですが、いつの間にやらその絵が短冊に。
オリジナルの短冊掛けがこれまた素敵なのですが、それに飾った特別な今日の絵を頂いて帰りました。

この短冊、和室に飾らせて頂きました。ぜひご覧下さい。

安曇野、墨彩画、初秋、先生、生徒、思い出、鎌倉、小淵沢・・・

いい感じです。

そう、まだまだ先生も勉強し続けています。
身が引き締まる思いです。

チームワーク

土曜日には小学校の運動会がありました。

前日までの雨も何とか止んだ土曜日。時折晴れ間がのぞく、運動するにはいい天気です。
運動会は全学年が4つの組に分かれて競争と演技がほぼ交互に進行。
最近の運動会は個人の競争が無いんですね。かけっこも組に分かれたリレーだけ。全てがチームになっての競争です。最初から最後までの仲良し運動会に血気盛んな親御さんたちからは不満の声も・・・。

個人競争が無いというのは、確かに何か物足りない部分もあるんですが、これも時代と、慣れてくるんでしょうか?

初めての運動会。宿をやりながらどれぐらい参加出来るだろうか?と思っていましたが、お客さんのご協力も頂き、最初から最後まで見ることが出来ました。有り難うございました。

 

日帰りで

この夏に始めた服屋さん、JeanNassausの本社への用事で東京に。
折角だからお店のスタッフも連れて、小淵沢店を始めるきっかけにもなったRetail Store Kamakuraへ。

おかげで久しぶりの潮風。
雨上がりの柔らかな陽射しが差し込む湘南の海へ。

とは言ってもゆっくりしている暇もなく、慌ただしいスケジュール。

Jean NassausRetail Store Kamakura は江の電由比ケ浜駅前。アパート1Fを改造したオシャレなショップ。海の見える町ならではの雰囲気は、山の小淵沢と対をなすものの、なぜかどちらにもピッタリな服。

ランチには友人が七里ケ浜に店を始めたというので行ってきました。そこは前、J.J.MONKSだった店。七里ケ浜が目の前に広がる湘南ならではの最高の景色です。「Double Doors」。

どちらも湘南、海、ならではのお店。ぜひ行ってみてくださいね。

渋谷の本社に着いたのは夕方遅く。
街のネオンに後ろ髪を引かれながら山梨へ、、、。

P1060839

思いっきりお上りさんな私たち・・・

 

開拓祭

ここ小淵沢の「篠原」地区では毎年9月に、「開拓祭」なる地域のお祭りがあります。
その名の通り、戦後間もなく始まったこの地区の開拓の苦難を後世に伝え、先人達への感謝を祝いとした小さなお祭りです。
それは敬老の日でもあるので、いつも篠原では公民館での敬老の祝いに、町を歩く子供たちの神輿がメインイベント。
今年は子供神輿も距離を伸ばし、篠原地区の丁度端となるLampsLodgeが折り返し地点となりました。

人口600人余りの小さな地区ながら、少しずつ増えている住人たち。中でも今年は30人以上の子供たちが集まり、その数にみんなびっくりしているようでした。まだこの神輿に参加していない子供たちもいるので、本当に子供たちの多い地区となっているように感じます。

小さな御神輿を担いで(触って・・)沢山の距離を元気よく歩く姿にみんな笑顔。終点の公民館では敬老のお祝いのおじいちゃん、おばあちゃんたちが出迎えてくれます。そして頑張ったご褒美はおいしい食事。

3年目にしてやっと参加させて頂きましたが、とても暖かいお祭りでした。
形は変わってもいつの時代も必要な「開拓者精神 frontier spirit」を教えてくれるのです。

今度は下のと山の上

「なんでおにいちゃんだけ?ボクも山いく〜」とさんざん愚図られて「まぁ天気もいいし行ってみるか?」と言ってみたら満面の笑み。中一日の筋肉痛も出てきた頃だったのでお気軽な入笠山に行ってきました。
歩き出して1分で「足が痛い。疲れたね〜」なんて言い出す始末でしたが、
「自分で言い出したんだから最後まで1人で頑張れ」などと言い続けながらではありますが、
結局すんなりと登りきりました。

御陰さまでいい景色を見る事が出来ました。この山のてっぺんもいつも気持ちいイイです。

瑞牆山(ミズガキヤマ)

今年の長男との誕生日登山は、北杜市では東端、奥秩父山系の花崗岩巨岩がそびえ立つ瑞牆山に決定。しかしまた8月末よりのぐずついた天気に延期に延期。大きな岩場に鎖場(ロープですが)もあるので慎重にならざるを得ず。

そして今日、もうこの日しか無い!という程のいい天気に迷わず決行。
雲ひとつない秋晴れの空の下、北杜市西端小淵沢から東端増富へ。
紅葉にはまだまだですが、多少色付いたヤマボウシ、昨日の冷えからかキノコもいろいろ顔を出してい出迎えてくれました。

瑞牆山は標高2230m、瑞牆山荘に車を置いて、往復5〜6時間の行程です。

昨年の編笠山よりは標高を落としましたが、今回は大きな岩の登りと下りという割と急な登攀の、身体のバランス感覚やロープの感じをお勉強。3年目ともなると登りに関しては慣れたもの。休憩も天鳥川でおいしい水を汲む為に休んだ一度ぐらいで、予定してた3時間を大幅に上回る2時間15分ほどで頂上に着いてしまいました。

真っ青な空、そこには360°大パノラマが広がった自然の楽園。金峰山、富士山、北岳、甲斐駒、八ヶ岳、普段目にする名峰に囲まれ、更に北アルプス、中央アルプス、浅間山までが浮かび上がる見事な頂上絶景。風もほとんどなく、最高の秋晴れの山日和。今日来て良かった〜。

下りはやはりどうしても苦戦しますが、まあこれは身体の成長を待つしかありません。
5歳から始めた誕生日登山。今年も無事、終了できました。いい山でした。

瑞牆山は紅葉も見事で、その時期にはまた登山客で賑わいます。
帰りには名湯増富温泉、お土産にはキノコと、北杜市ならではの秋の楽しみが広がりますね。みなさんもぜひ。

早々と2学期です。

夏休みも終わり。小淵沢小学校では22日より2学期が始まりました。

まだ8月というのに気候も一気に秋ムード。朝晩の冷え込みはお盆過ぎから続き、雨の今日23日は昼間でも長袖が離せないほどです。今週頭のつかの間の晴れ間にギリギリ子供とプールに滑り込みましたが、既に夏の喧噪は過ぎ去った人影まばらなプール。なかなかバタ足で進めない一年生、おかげさまででたっぷり練習出来ました。

馬術競技場では馬術の講習会。今年はオーストラリアから次のロンドンオリンピックを狙う若い先生。熱心に講習を受ける生徒たちの中にはこの先のオリンピック日本代表もいるのかもしれません。

そのオリンピックもそろそろ終了。
今年は暑くなるのも早かった分、寒くなるのも早くやってきた感じ。夏の終わりはいつも感傷的になりますが、秋はまたイベントも多く気候もいい季節です。紅葉にも期待しましょう!
我が家はそろそろ息子と山登りの計画です。

小淵沢の練り込み囃子

「柄付け太鼓」と呼ばれるその名の通り柄の付いた片手で持てる太鼓を持って、お囃子をバックに振りを舞いながら太鼓を叩き練り歩く練り込み囃子。祭りといえば神輿、最近ではよさこいも盛んな全国の祭りの中で、まだまだ練り込み囃子はマイナーな存在なのかも知れませんが、全国様々な所でこの「練り込み囃子」なるもの、行われているのです。

小淵沢で地元に帰って来る人を迎えるべく立ち上げられたお盆の「すずらん祭り」。ここでももう十数年来続けられている祭りの花形がこの練り込み囃子。
坂道の駅前商店街を練り歩くことを念頭に作られたと言う小淵沢オリジナルの振付けに太鼓。
田舎の商店街の小さなお祭りはホースショーの陰に隠れてちょっと目立ちませんが、町の沿道を飾る提灯や祭り囃子、お盆の時期など、昔ながら、夏祭りならではの雰囲気に楽しみにしている人も多いお祭りでしょう。

いつもの誘い文句、

ホースショーが見て楽しむお祭りなら、すずらん祭りはぜひ参加して楽しみましょう!

と、練り込み太鼓に今年も沢山の人が参加してお祭りを盛上げました。

暑い中、太鼓を叩き、振りをしながら坂道を歩き続けるのは大変な事ですが、沿道の皆さんの応援や笑顔の中を歩いていると疲れも吹き飛びます。いつしかそれも心地よい疲労に変わり、自然に楽しくなっている頃には声も大きく、振りも大きくなっているのです。小さな子供達からおじいちゃん、おばあちゃんまで、休憩を挟みながら2時間以上を今年も完走!気持ちいい充実感、おいしいビール、地元の人も移住の人も観光客もみんなの沢山の笑顔、笑顔。

あ〜今年も楽しかった!

記念写真!とデジカメを取り出したら軽い!何とバッテリー忘れ。
写真をお持ちの方、ぜひ送って下さいな。

宿泊のお客さんも応援有り難うございました。
そう、宿は女将に任せっきりの毎年この日でございます。

梅雨明け!

梅雨明けだそうです。梅雨に関しては毎年、予報では無く結果ですが、今年は早くも猛暑。昨年や一昨年と比べると2週間ほど早く暑さがやって来ているように感じます。
夜は涼しいのですが、あまりに昼間が暑いために、家の中に結構熱がこもり、この夏は扇風機も手放せなくなりそうです。

久しぶりに山が全景を現しました。3連休のお客様を出迎えるように。
今年はまだ少し雪渓が残っています。
先日、八ヶ岳の山小屋で働く女性が泊まりにきてくれましたが、
「上ではまだ暖房入れようか?」なんて日もありますヨ」
と話してくれました。凄い!