K・K・S・O

丁度1年振り、2度目となった住友俊洋&小笠原義弘(from BLUESTONE co.)のライブ。前回のライブでこの手の音楽を好きな人がハッキリしてきたので今回はチョッと遊び心を働かせ、無理なお願いをしてみました。

2人( BLUESTONE co.)のバックボーンにあるThe Allman Brothers Band。前回のライブでもリクエスト大会になってしまったそのバンドはサザンロックの雄。サザンロックと言えばどうしてもツインドラムのイメージ。ツインとは行かなくてもせめてドラムが欲しい・・・。とそんな時、ラングラーランチのスタッフにドラマーを発見。彼だけでも何なので自分もオルガン弾くからと説得し、八ヶ岳の2人と大阪の2人で当日はセッションしましょう!と約束。この日だけのスペシャル・ユニット(当日小笠原氏よりK・K・S・Oと命名)が結成されたのでした。

ラングラーランチのスタッフは深江晃司クン。乗馬のインストラクターとして映画やドラマの主要キャスト達に乗馬を教える陰の立役者。ここ小淵沢でも無くてはならない人であります。ドラムに関してはアマチュアではありますが「何とかこなしてくれるだろう」と然程心配も持っていなかったものの、当初2曲ぐらい参加のはずが前々日の電話で5曲に膨れ上がり、自分も含めてチョっと不安に・・。2人での練習もオルガンとドラムだけという理解しにくい状態でやっていたので、ま、自分はそういった状態に慣れているものの晃司クンには悪いな〜などと思いつつも当日を迎えてしまったのでした。

当日午後3時やっと4人が揃い、音を合わせた訳ですが、そんな不安は一掃され「まあ何とかなるだろう」と本番が楽しみになってきました。

1部では住友俊洋&小笠原義弘2人のアコースティック中心のステージ。
昨年はいわゆるアメリカンロック・クラシックのカヴァーが多かったのですが、今回は既にスミオガとしての2人の世界が出来上がっていて、渋い選曲にオリジナルも混ぜてのブルージーな雰囲気。
2部はいよいよ八ヶ岳組も参加してオールマン・セッション。もう代表曲を5曲並べノンストップで突っ走ってしまいました。後半Southboundでは踊り始める人もいて、お店TomahawkChopの雰囲気も手伝って、さながらアメリカ片田舎のクラブみたいな感じになってきました。

昨年同様、清里からの皆さん、そして今回は韮崎から南アルプス市から甲府方面からも来て頂いて有り難うございました。勝手にこっちも楽しんじゃいましたが、皆さん楽しめましたか?
また近いうち会いましょう!

そして八ヶ岳に残された2人は・・・メンバー募集中です。

Keiko Walker Xmas Concert

移住してから横浜に出掛ける度に偶然、不思議とケイコ・ウォーカーさんと会いました。そしてケイコさんに会う度、ぜひクリスマスに暖炉の前で・・・とそのライブを思うようになりました。そんな今年、急な誘いにも関わらず快くそのライブを引き受けて頂き、21日のクリスマスコンサートは実現したのでした。

エミルー・ハリスと言う大好きな素晴らしいミュージシャンがおります。もう活動歴も30年以上になる大御所です。カントリー・シンガーな訳ですが、伝統にとらわれること無く未だに新たな世界にチャレンジしている様が格好良く、いつも素晴らしい音楽を届けてくれるのです。で、そのエミルーのステージさながらのライブを見せてくれていたのがケイコ・ウォーカーさんでした。勿論ケイコさんもエミルー大好きで意気投合。以来、横浜でも散々お世話になることになったのです。

エミルー大好きなケイコさんですが、自らのルーツ、イギリスを意識しはじめてその音楽は更に深まりました。アイリッシュ・トラッドの曲もレパートリーに加わり、70年代アメリカのカントリー・ロックやアメリカン・カントリーの更に奥深くまでその幅を広げていったのです。

前置きが長くなりましたが、そんなケイコさんは華々しく日本のカントリー界にデビューをし、以前、その後にこの小淵沢を訪れています。小淵沢でカントリーと言えばOregonかペンションケイト。そのケイトさんで今回も一緒に来てくれたギターの玉三郎さんと一緒にライブをしたことがあるそうです。玉三郎さんも小淵沢常連。ラングラーランチへも何度も行ったし、今年の清里のカウンティフェアにも出ていたと言います。2人とも懐かしそうに小淵沢を眺めていました。

ライブはクリスマスの雰囲気の中リラックスしたムードで始まり、柔らかなギターのストリングスの響きに乗ったケイコさんの歌声はやはり最高でした。暖炉のパチパチという音が静かに鳴る中でのライブはやはり思い描いていたようにバッチリハマっていたと思うのです。

ケイトさんは自前のバンジョーをペンションに戻って取って来てくれました。それをブルーグラス的に早弾くのでは無く、静かに美しい調べを聞かせてくれた玉三郎さん。とてもスペシャルなサプライズになりました。ケイトさんありがとう。

やはりルーツミュージックは生ですね。ケイコさん、玉三郎さん、素敵な音楽のクリスマスプレゼントどうも有り難うございました。またぜひ小淵沢へ・・・

マンドリン・ブラザース oh yeah

マンドリンを使わないマンドリンブラザース。

昨年に引き続き、それぞれ30年を越すキャリアを持つミュージシャン3人が集まりました。

仲の良い、と言うか気の合う3人の年に一度の同窓会ツアー。今はそれぞれのフィールドで活躍する3人ですが、ひとたび音が鳴れば阿吽の呼吸。力の入れ方、力の抜き方、真似出来るもんじゃない絶妙のグルーブ。何故か久しぶりに若い人が集まった店内で満腹の楽しい2時間を過ごさせて頂きました。

珍太さんはビデオカメラを先日購入したそうで、早速このツアーから映像を録り始める予定だったらしいのですが、「オレは映画を作るンダ!」と豪語しておりましたが、、、

「ビデオ忘れた・・・」と

相変わらず最高です。

Mooney Live

3月以来、7ヶ月ぶりのMooney(ムーニー)さんのライブ。

20年近く前からまだ若造で生意気だった自分にもいつも耳を貸してくれていた大切なミュージシャン。前々回が夏、前回が3月、やっと木々が色づき始めた秋の今回は伊那や長野でのライブの前にここ小淵沢に寄って行ってくれました。

もう3度目となるこの店でのライブ。お客さんも2度目、3度目の人の方が多く、慣れた気軽な感じがまたバーライブ。音楽と楽しい夜が安心して過ごせました。

ライブ後は勿論みんなでゆっくりお喋り。これまた楽しい時間です。
翌日は雨。冷たく強い雨。伊那にも行ってみたくて送って行きました。
伊那では「BASE」という古いジャズバー。元々駒ヶ根で伊那に移転してまだ4年ということでしたが、その雰囲気は30年以上の歴史は感じさせる小さなジャズバー。中には地元の音楽好きが集まってライブ前のお手伝い中。どこにでもいる純粋な音楽好きな人たちと会えて、またそういう雰囲気が安心出来るのです。

Lamps Lodgeでも次回からはMooneyさんと遊べるライブをいろいろ考えて行きたいと思います。小淵沢周辺の音楽好きな皆さん、またいつまでも宜しくお願いします。

安ますみさんを迎えて、

また今年もこの季節、安ますみさんのライブを行う事が出来ました。

今回はグランドピアノを使いましょう、ということで初めての試みでホールにステージをセット。火は入れませんでしたが、暖炉の前にソファも並べゆったりと、、、とは思いましたが流石に安さん。以前よりこの地に縁のある安さんにはファンも多く、結局の所椅子をギュウギュウに並べて、、となってしまったのでした。みなさんゆっくり楽しむことが出来たでしょうか?

ピアノには「2人でやるのは初めて」という西村和彦さん。
どこまでも伸びのあるファルセットでフェードアウトしていく安さんの声を包んでいくように優しく響くピアノ。安さんを昔から知るお友達も多い客席と軽快に弾むお喋りを挟みながらたっぷりと演奏は続きました。

歌の先生でもある安さんの声には癒しの効果も抜群で、童謡のはじめ歌、ジャズからポップスのスタンダードまでをみんな真剣に聞き入っていました。秋の夜長にはぴったりのコンサート。
また来年も宜しくお願いします!ありがとうございました。

督さんとの再会

センチメンタル・シティ・ロマンス

もう名前からロゴから音楽から、全てが「こりゃ、間違いない」と好きにならずにはいられないバンド。
その音楽に触れたのも実はかなり最近の事(とは言え10年以上前ですが、、)。
恐る恐るそのリードヴォーカルであり、リードギタリストでもある中野督夫さんに話しかけてみたのも最近の事のようで、今回約3年振りに電話頂いたわけですが嬉しくて嬉しくて懐かしくて嬉しくて。
その久しぶりとなる再会は感傷に浸る間もなく変わらぬ督さんの姿と喋りパワーにスグに巻き込まれてしまいました。

もう出会った時からスーパーなギタリストですからそれも変わる訳が無く、、
小ネタが散りばめられたライブは全てのお客さんを巻き込みながら縦横無尽に展開し、あっという間の2時間が過ぎてしまいました。街では無い事、店が狭い事は終始リラックスした雰囲気で、その全体を巻き込む愛というか優しさというか、凄さを改めてまざまざと見せつけて頂きました。

ウェストコースト、ジェームス・テイラー、、、、
督さんとの繋がりのキーワードはいくつもありますが、やっぱりノリと音楽に対する姿勢への共感かな?最高です。

集まってくれた皆さん有り難うございました。また楽しみましょう!

近藤等則×長屋和哉

音楽ネタが続きますが、、、

近藤等則と長屋和哉という想像つかないコラボレーションのライブが小淵沢アートヴィレッジのKEYFOREST871228(キースヘリング美術館)であり、何とか少しだけ顔を出すことが出来ました。

着いた時には既に長屋さんの演奏が始まっていました。長屋さんは以前のブログにも登場していますが北杜市在住のアンビエント・ミュージシャン。オリジナルの鐘や鉄琴、打弦楽器を駆使した演奏は目を閉じればまるで木々や風、雲、土や岩たちの喋っている音のようにも聞こえます。前回はホールの中での演奏だったので、今回の野外は蝉の声、風と木々の音と相まって更にイメージも増幅。流れる雲を追いかけながら長屋さんの世界にたっぷり浸ることが出来ました。

続いて登場した近藤氏。自分が丁度洋楽にのめり込み始めた頃、NYから現れたジャズ・トランペッター。当時から海外での活動も多く、その評価は洋楽ファンにも耳に入ってきたほど。国内でも様々なイベントに名を連ね、昨今では近藤さんの呼びかけによるものも多かったと思います。以前よりシンセサイズされエフェクトを駆使したその演奏はトランペットの域を超えたもので、その前衛的な演奏は今も健在でした。年齢の事を言うと野暮になりますが、変わっていないその姿は嬉しくなります。先出の長屋さんとはやはり完全に別の世界を作り出していました。

で、この後2人のコラボレートがあったかどうかは解らず時間になってしまったので退散。
さてどんな事になっていたのでしょう?

NUDEVOICE

8月29日、ここ数日すっかり涼しくなった小淵沢に短い夏を惜しむべく湘南から2人はやって来ました。ヌードボイスはチカとコーヘイのDUO。コーヘイとは既に10年の付き合いになろうとしていますが、若い頃からサイモン&ガーファンクルを歌ったらピカイチのミュージシャンでした。そこにチカが加わり、彼女の素直で透き通った声はそれだけでも魅力ながら、コーヘイとの息もバッチリのハーモニー。S&Gやウェストコーストに影響を受けたオリジナル曲こそが魅力の2人組です。

チカちゃんはLampsLodgeでは20代初登場。若いアーチストは2年も会わないと想像以上に成長してて2人のギターの腕前も、歌も、ライブの展開も思わず目を細める内容。
また会える日が本当に楽しみになりました。

戦国の夏祭り

小荒間の風林火山館でこの夏行われていた「戦国の夏祭り」が最終日を迎えました。

NHK大河ドラマ「風林火山」のオープンセットとして建てられた風林火山館の夜を開放、ライトアップし、主殿の前で和太鼓を中心とした演奏が毎晩繰り広げられていたのです。
この太鼓の演奏の中心となったのが天野宣&阿羅漢というグループ。山梨から世界でも活躍する和太鼓&篠笛奏者、天野宣さん率いる演奏集団です。実は小淵沢の淵の音太鼓も先生はこの天野宣さん。いつも演奏している曲も天野宣さんの手によるものです。北杜市各町にある太鼓の多くがこの天野宣さんを先生に迎えています。

この日も天野宣&阿羅漢の演奏で幕を開け、篠笛、三味線、アフリカンドラム、和太鼓と、伝統を重んじながら伝統にとらわれない和太鼓の素晴らしい演奏が続きました。最後の曲では一番大きな太鼓によじ上り鬼の面を付けて白熱の演奏。天野さんの歳を知っているだけにそのパフォーマンスにも圧倒されてしまいました。

そして締めは北杜市の太鼓が勢揃いしての合同曲「相生」。
淵の音太鼓からは3名が参加。
既に寒ささえを感じる夜の八ヶ岳の星の下、戦国の世のセットの中での和太鼓の音がとても気持のいい夜でした。

GO!R&R!

アコギと足と手と声と身体ひとつでロックンロール!

沖縄出身のシンガー、Shyのライブがホースショーの余韻も冷めやらぬ中LampsLodgeで。

Shyさんとももう20年近いお付き合い。
ハートビーツを率いて上京し、解散後にMooneyさんとShy&Mooneyというユニットを始めた頃でした。このユニットではリゾナーレにも10数年前に来た事があったそうです。
たったひとりなのに全身から放たれるグルーブとパワーはみんなを圧倒。横浜でも大評判だったShyのステージ。スタイルは弾き語り、ノリはR&Rですが、沖縄音楽好きも、ナチュラル派も、レゲエ好きも、みんなを巻き込むまさにライブミュージシャンならではのステージです。
実際今もアナーキーのメンバーとバンドを組んでいたり、沖縄のミュージシャンを東京・横浜に紹介したり、ピースボートに乗ったりと自身の音楽活動も多岐にわたります。

2年振りにそのShyさんに会えた訳ですが、変わらぬステージに興奮。
お祭り明けのボーっとした気持ちに沢山パワーを頂きました。

忙しい季節、集まってくれたみなさんもありがとう。
またみんなで騒ぎましょうね!