ジャンク・フジヤマである。
百聞は一見にしかず、と友人からの紹介を受け、見た事も聞いた事もまだ無いアーチストのライブ開催となった。
メジャーデビューしている訳でもなく、経歴もみんなが知っているようなものでは無いのに、その奇をてらった名前、誰かにそっくりの歌い方、PONTA氏がバックアップするアーチスト、と噂が噂を呼び昨年急浮上して来たアーチスト。様々な色眼鏡で見てしまいながらも、確信犯か?素なのか?興味津々のままこの日を迎えたのでした。
当然というか、まずはTY氏ファン達から注目されていて、この夜もそのファンという人も多かったはず。そんな思い入れの無い自分には、この夜のライブはそんなに似てるとか、そういった印象は全く受けないものとなってしまった。前日まで聞いていたCDの中の彼はとてもTY氏に似ていたのだが、ライブを見て、それは完全に払拭されてしまった。
勿論物真似では無かったということ。とにかく音楽の懐が大きかった。色んな音楽を聞いているし、理解している。だから色んな要素が見えて来たし、そして音楽に対する情熱も人一倍熱い。
今音楽的に誰もが羨むとても恵まれた環境の中にあって、そうしたいと思っても簡単に出来るもんじゃない素晴らしいミュージシャンに囲まれていて、でもそんな事には物怖じひとつしない男なのかもしれない。
自らをジャンクと言い放ちながらも、逆にそれは本物を越えるものを目指しているはず。
今後も更にいい曲を沢山書いて、いい歌を届けて欲しい。皆様も応援宜しく。