皆既月食

調べてみればかなりの頻度で起きている皆既月食。しかし45年生きて来て、こんなにハッキリとした月食をじっと見たのは初めてです。

この日は朝から晴天だったのですが、夜になって雲が広がり始めちょっと不安に。実際月が欠け始めてから最初の1時間ぐらいは時折雲の合間から覗ける程度で、まぁその度に欠けてくる月に盛上がっていたのですが、西の方からどんどん押し寄せてくる黒い影には多少諦めの覚悟もしたり。

しかし皆既に近づくにつれいつの間にか雲は消え、時間を追うごとに見えてくる星の数も増えてきました。そして皆既。月のフェードアウトと夜空のフェードイン。ずっと月を追っていたので星も見えにくい目になっていたのですが、月が影で覆われ赤みがかったオレンジに変わるとフワッという感じで新月の時のようなハッキリとした満天の星空が広がったのでした。奇麗でした。神秘でした。宇宙でした。そう、赤い3Dの月に宇宙を感じてました。いつも地球の自分が主人公で夜空を見上げていたのが、急に自分が広い宇宙の中の小さな点のように吸い込まれるような感覚。

暫く経つとまた雲が流れて来て、その後の天体ショーはお預け。
たっぷり冷えきった身体にもこの辺が限界。月もみんなに見られて恥ずかしかっただろうなぁ。

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