台風6号の接近に伴い、前日の午後5時、今年も八ヶ岳ホースショーinこぶちさわの中止が決定してしまいました。
何十年も中止になること無かったこのお祭りが2年連続の中止。宿泊の予約を頂いた皆さん、毎年楽しみにしてくれている沢山の皆さんにも大変心苦しい思いです。観光地の特性もあって順延などが難しい為、天気によっては中止せざる得ない訳ですが、どうかご理解頂き、この素晴らしいお祭りがこれからも続けて行けますよう、引き続き応援を宜しくお願い致します。
今年も私は淵の音太鼓の演奏で参加する予定でした。昨年の中止、一昨年も雨で太鼓だけは中止と、これで3年間ホースショーのステージに立つことが出来ていません。天気に因るものなのでどうしようもありませんが、それまではほとんど演奏出来ていたので、3年連続はちょっと悔しいですね。しかし太鼓は8月11日(日)の小淵沢駅前、すずらん祭りでも披露させて頂きます。ぜひこちらも皆さんで楽しめるお祭りにしたいと思っておりますので宜しくお願い致します。
そして今年は馬のショーの裏方でも少しお手伝いをさせて頂きました。
ショーの演目は変わりませんが、出場している馬や人は毎年少しずつ変わっていて、出場が決まるまで、そして練習が始まってから本番までの間にも様々なドラマがあります。普通の乗馬でさえ、落馬があったり、何かひとつトラブルがあれば大きな事故にも繋がるものですが、何十頭もの団体での演技や、火の輪の中を飛んだりすることには更に危険が伴います。カドリール(ミュージックライディング)や火の輪パフォーマンスは、この日の為に小淵沢の普通の乗馬クラブから人馬が集まり行なわれるショーです。初めて出場する人馬もいる訳で、例え数十分の演目の中でも、舞台となる馬場の中は、緊張した雰囲気に包まれています。馬達も苦手な大きな音や眩しい照明の光、ひらひらと揺れる旗に少しずつ慣れながら本番を迎えるのです。
昨年の、中止になった悔しさを晴らすような夕焼けの中の渾身のリハーサルは、今も忘れられません。
しかし今年も本番を迎える事は無く、前日のリハーサルが今年の最後のステージになってしまいました。
中止の発表されたすぐ後にもかかわらず、会場では沢山の観客に集まっていただき、皆様に見守られ本番同様のリハーサルが行なわれました。
自分のお手伝いも手探りのままリハーサルで終わってしまいましたが、例年よりもまた少し深く関わらせて頂けた事で、緊張感も増し、その分感動もひとしおでした。悔しい残念な思いも増してしまった訳ですが、そんな色んな思いをまた来年に、様々な方向に活かしていけたらいいのかなと思います。
皆が一日の為に力を尽くしているお祭り。来年こそ最後までやり切り、更に大きな感動を分かち合いたいと願っています。