昨年エントリーに間に合わなかった甲府の「武田の杜トレイルランニング」に今年は気合いを入れてエントリー。山岳レースやクロスカントリーマラソンは以前よりありましたが、昨今注目を集めるトレイルランのレースとしては今回5回目のこのレースが山梨県でも走りの大会。石川弘樹氏がプロデュースを務め、県内や全国の有名トレイルランナーも多く参加する大会です。
今年は八ヶ岳南麓でのスリーピークス八ヶ岳にも参加し、標高1000mに住む自分にも甲府の標高1000mに満たない山々を走るのはいささか楽にも感じられていたのですが・・・
12月の寒い朝。スタートは信玄でお馴染みの武田神社です。まだ暗いうちに小淵沢を出発し、朝早いエントリーを済ませましたが境内はとにかく寒い。それでも晴れのいい天気に感謝と期待。スタート前にはお祓いも行われました。
スリーピークスのスタッフ達も今回は参加です。本気のランナー達に混じって運営状態を確認しながら、とにかく完走を目指す我々。自分も練習不足、経験不足ながら、今回の31.5kmという未知の距離(今まではスリーピークスの23kmが最長)への挑戦でした。
スタートから400名弱の長い列で武田神社の周りを一周。そこから奥に見える山々を走り抜きます。
山道に入った直後は急登でしたがシングルトラックの渋滞。渋滞を抜けると気持ちのいいシングルトラックが暫く続きました。ま、余裕で楽しめたのはこの辺ぐらいまでです。
今回のアクシデント(言い訳?)は4km程の所で顔をタオルで拭いた際、左目のコンタクトがどこかへいってしまった事。目の裏に入ってしまったのですが、お陰で視力がガチャガチャになって下りの狭い所や足場の悪い道に一苦労。片目で走ったり試行錯誤しながらのレースになってしまいました。
スリーピークスの時も足が攣って大変でしたが、今回もいつも走っている15kmぐらいを過ぎると足が悲鳴を上げてきました。やっぱりそれなりに距離を走り込まないとダメですねぇ。
エイドでは必要以上にゆっくり休んでしまったり、ラスト10kmは登りはほぼ歩き、下りも走り始めると足が攣るの繰り返し。それでも最低目標の5時間は切れそうなペースで進んでいたので、とにかくゆっくりでも前に進むだけ。
時々顔を出す甲府盆地と南アルプスの景色は最高でした。
ゴール地点のある武田の杜、健康の森の中を走っている時に12時の時報。残りも数kmで「4時間ちょっとでいけそうだな」なんて思っていましたが、まだまだ登りもキツくそこから40分もかかってしまいました(笑)。
またまたたっぷり歩きながらなんとか完走。身体は元気なのですが足は限界。食べながら飲みながら走ってましたがそれでもお腹は減り過ぎ、ゴール後はすぐに美味しいほうとうを平らげました。30kmで音を上げましたが50km、100kmも当たり前になってきたトレイルランニング。いろいろ参加するにはそれなりの走り込みが必要ですね。とにかく晴天の中での大会で気持ちよかったです。
参加者は湯村温泉を利用出来るのがまた素晴らしい特典でしたが、お陰さまでかの有名な常磐ホテルでお風呂に入れました。有難うございました。
走るのは気持ちイイ。自然の中で走れればもっと気持ちいい。景色が良ければもっと気持ちいい。山道や遊歩道の整備が出来ればみんなに嬉しい。環境に負荷の少ないトレイルランニングを通して、これからも山梨の山々を遊んで行けたらいいなと思ってます。もうちょっと早く走れればもっと楽しいんでしょうが(笑)