メルヘン街道の秋

10月も2週目に入り朝晩もかなり冷え込んできました。
ここ数日で一気に紅葉も進んできたようです。毎日晴れ間も覗くいい天気なので、ちょっと標高を上げ、この先の紅葉の様子を見にメルヘン街道を走りました。

清里周辺(標高1200m)ではまだ色付きも僅か。野辺山(標高1400m)もまだ一面の緑、野菜の収穫に忙しそうです。八ヶ岳高原ロッヂ周辺(標高1500m)ではドウダンツツジが奇麗でした。
松原湖から麦草峠へ向かい、メルヘン街道に入る頃にはだんだんと色付く山々を満喫出来ます。針葉樹の中に鮮やかに浮かび上がる紅葉が奇麗です。
途中、名所「白駒池」へ。針葉樹の森を抜け池に出ると、真っ青な空の下の真っ赤なモミジに目を奪われます。流石に写真を構える人で溢れていました。
麦草峠(標高2120m)を越え、道も下りにさしかかると遠くに日本アルプスの山々が見えて来ます。北、中央、南と3つのアルプスに八ヶ岳の一大パノラマ。中でも山並みが幾重にも重なる中央アルプスが奇麗に見えました。メルヘン街道も終点、蓼科では奥蓼科、横川渓谷辺りも紅葉のハイライトはこれからのようです。ここまで100kmぐらいでしょうか。

まだ稲穂揺れる一面の黄金の中を原村、富士見と走り小淵沢へ。
松に囲まれた小淵沢でもモミジやサクラが奇麗に色付き始めています。標高1000m付近のカラ松の紅葉はもう少し先になりそうですが、寒暖差を感じる毎日は紅葉も楽しみにさせてくれます。

キノコ探しか、路肩に駐車している車も多いので、周辺の景色に目を奪われないように気をつけて運転を楽しんで下さい。

秋満喫のドライブルートです。

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アルソア野外劇場

8/22に八ヶ岳「北杜国際音楽祭」が始まりました。
そのオープニングコンサートに今回お披露目となる「アルソア野外劇場」まで出掛けました。
場所は道の駅小淵沢からアウトレット方面に向かってスグ左側。小淵沢ウェルネスガーデンの丁度裏手になります。
ウェルネスカフェのある洋館から傾斜に沿って広がる広大な芝生、松林に囲まれたその一番奥に見事な野外ステージがありました。夜の芝生には様々な色のカラフルなキャンドルが灯り会場を演出。並べられたガーデンチェアには500人以上のお客さんがいたでしょうか。

ステージ裏に立つ松林の上、ポッカリ空いた空に星が見えたら素敵なんでしょうが生憎この日は雨模様。演奏が始まると同時に降り出した雨は第一部の間中降り続けました。
雨の音はその繊細な演奏を容赦なく邪魔をし残念に思っていましたが、パルサス・トリオによるマリンバの演奏からシズカ楊静の古琴、中国琵琶の演奏へと続く頃には雨も上がり、その後は雨上がりの気持のいい空気の中でその迫真の演奏を聞くことが出来ました。
最後には再びパルサス・トリオが登場し、今度は2人がドラム、ひとりがマリンバの打楽器トリオ。一糸乱れぬ3人の演奏は流石です。

この「北杜国際音楽祭」は長坂や須玉を含む4会場で26日(日)まで繰り広げられています。名前の通り国際色豊かな演奏者達による競演。間に合いましたらぜひ足を運んでみて下さい。

アルソア野外劇場はこれからも楽しみな小淵沢の新しい気持のいい空間です。

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明野のヒマワリ

明野のひまわりの様子を見て来ました。

日照時間日本一をうたう北杜市明野町の顔となっているのがヒマワリ畑。八ヶ岳をバックに咲き誇るヒマワリは26万本と言います。

生憎の曇り空、咲いているのもまだ畑の一番奥、全体の1/10にも満たない面積ではありますが、この量!最下の写真の手前緑は全部ヒマワリですからね、全部咲いたらどんな景色になるのか想像もつきません。この先1〜2週間でどんどんと見頃になっていくと思います。折角なので八ヶ岳が見える晴れた日が行きたいものです。

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八ヶ岳の大海原へ

まだまだ新緑の香りする木々に中を抜けると突然目映いばかりの白い砂地が視界いっぱいに広がり、驚嘆の声をあげずにはいられませんでした。

3月に当時まだ小淵沢に在住だったアルピニスト松原尚之さんに妻がインタビューした際に、「八ヶ岳周辺の大好きな山ベスト3」の中にただひとつ入ってた1000m峰日向山(ひなたやま)。その日からあっさり我が家での家族登山最初は日向山に、と決まっていたのでした。
日向山は市内白州町。小淵沢から見ると甲斐駒ケ岳の丁度手前に位置する標高1660mのハイキングコース。登山口「矢立岩」まで車で向かい、そこから標高差600m、頂上までおおよそ1時間30分の登山道です。ちょっと3歳の息子の山デビューにはキツイかな?とも思いましたが、よく踏み固められた登山道と上の息子が結構登りを楽しんでいたことに期待し、まあ最悪ずっとおぶって登る事も覚悟しながら快晴の中、4人でお弁当を持って山に向かいました。

登山口からはいきなり子供には大変そうな急勾配。しかしはしゃいだ子供達は急ピッチ。ハイキングコースと書かれていますが、これは立派な登山道。多少ハラハラしながら子供達のペースに巻き込まれるもその後はゆっくりとジグザグに登って行く感じになったので一安心。蝉(!)が鳴きしきる緑の林の中を気持良く歩いて行くことが出来ました。
1時間30分を少し過ぎ、明るくなった辺りで東陵に着き、ちょっとの下り、また登ってまだ林の中の山頂に到着。そこから少し先に雁ガ原はありました。

雁ガ原は花崗岩がそこだけ剥き出しになった砂礫地帯。小淵沢からも良く見える白い所。風化した花崗岩と、辺り一面の花崗岩砂はそこだけが異様な輝きで目を奪います。丁度日も出ていたので、林を抜けいきなり広がる展望と輝きに唖然。何か信じられないような景色に出くわした気分になります。目の前の雨乞岳や大岩山、そこから連なる南アルプス、右手には小淵沢の町が全て見下ろすことが出来、八ヶ岳も全てを手に取るように眺めることが出来ました。しかし眺めよりも何よりも、その白砂青松ぶりは山に登ったというより、海に出た!という感じ。いきなりの眩しさに目を細める感じとワッという感動は石垣島あたりで木々を抜けてビーチに出た感覚まさにそれ。新緑の山の緑と真っ青な空は頭の中で混じり合いエメラルドグリーンの海となり、その昔フォッサマグナのこの場所はやっぱり海だったんじゃないかと確信してしまう程の大海原。何とも不思議な感覚でした。

ま、子供は早速砂遊び。でも急斜面ですから皆さん本当気をつけて下さい。
下りは遊びながら子供達も疲れた顔せず歩ききりました。3歳の息子も5歳の息子も良く頑張りました。お薦めです。ヒナタヤマ。

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久し〜ぶりの匂い、、

新緑の富士見パノラマに行ってきました。入笠山にも登らず、ダウンヒルもせず、何をしにいったかというと久しぶりに乗った自分のMTBのリアタイヤがヨレヨレになってしまってたので、タイヤを買いに。近所に自転車屋さんなど無いもので、この時期のパノラマなら売ってるかな〜という大まかな考えで家族を道連れに。あとはなかなか補助輪の取れない息子にダウンヒルでも見せて面白がらせようかなという微かな願いもありました。

実は15年程前のMTBが流行った頃より、みんなで遊びでレースに参加したり色々やってまして、先日もMTB満載でお客さんが来たりするとちょっと羨ましく、懐かしく。小淵沢に来てからもたま〜に乗るんですが、他の忙しさにかまけてなかなか乗る機会を見つけられずにいました。ちょっと乗っても高低差のあるアップダウンと高地トレーニング並みの標高にすぐ息も切れ、、。そのまま雪に埋もれ冬を越してしまった今年は流石にタイヤが破ける寸前。真っすぐ走らない愛車を早く何とかしたくて考えうる一番近い自転車パーツ屋さんへと車を走らせた訳です。

この時期、日曜日の富士見パノラマは結構な賑わい。ワンボックスやミニバンがギッシリの駐車場、みんなリアゲートが開いててその周りにテントをはったり椅子を出したりの懐かしい雰囲気。ゲレンデに出るとその感じも尚更。ダウンヒル用ゲレンデなので、みんな相当凄い事をしてる訳ですが、何の機械音も無く、たまにシャカシャカ聞こえる以外は長閑で静かなゲレンデです。

XC用のタイヤは選べる程ありませんでしたが、それでも無事タイヤをGET。子供達も凄いスピードで走りながらピョンピョン飛ぶ自転車の様に「スゲェ〜」の連発。楽しんでいた様でした。

ヘルメットとグローブを持ってこなかった事を多少後悔しましたが、ここのコースは聞いてるだけで怖いので(初心者用もあるんですが)そのうちこっそり練習しに来ます。XCバイクでは相当腕も疲れることでしょう。

さあ、気持も乗って来た所で子供に補助輪無しの練習をまたしようかと言ったら
「やだぁ〜」
で終了。

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新緑の海

小淵沢からループ橋を下り、甲州街道を長野方面に向かってすぐ、下教来石という交差点を雨乞岳方面に向かって奥に奥に、、。猿も谷を駆け上がる山間を走りながらだんだんと近づく空。いつの間にこんなに登って来たんだろう?(車ですが)と思う程途白州の町が遥か眼下に。やがてどれかの山頂に近づいたように視界が開け、真っ青な空の下にヴィレッジ白州というキャンプ場はありました。平久保池という静かな池を囲んだそこには一組のお客さんがいただけで、その静けさとのどかさ、気持のよさは山上の別天地。

実は昨日からここで「俺達のウッドストックキャンプ」なるライブが行われていて、気になって見に来てみたんですがどうやら遅かったみたいです。既に撤収もきれいに終わっていました。

この辺りはきれいな水の水源としても守られている森。猿に2度遭遇しましたが、いつ鹿やイノシシ、熊が出て来ても不思議無い雰囲気。そしてその周辺の緑は溢れ出した若葉に彩られ、見事に多様なグラデーションを描いていました。奥さんはすっかりその緑に癒された様子。子供と僕は池のいもりの数の多さにびっくりしながらはしゃいでました。「俺達のウッドストックキャンプ」どうだったんだろ?

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新しいスポット情報

GWを前に新しいお店の情報を少し。

道の駅、スパティオから馬術競技場の間、焼肉の但馬家さんのちょっと先に「MALAREN」(メーラレン)という北欧料理のレストランが先日OPENしました。黄色い建物が林の向こうに見えます。
このお店は蓼科で有名な北欧料理店ガムラスタンのシェフのお店と以前から聞いていたので冬の間からずっと楽しみにしていました。ガムラスタンのメニューがほぼそのまま小淵沢にやって来た!という感じみたいですね。先日ランチにお邪魔。コース料理ながらカジュアルな雰囲気もあり、気軽に楽しめそうなお店です。キッズメニューもありました。お料理もテキパキと運ばれて来るので気持よかったです。ランチは¥1680〜で11:30〜14:30ラストオーダー。夜は17:30〜20:00ラストオーダーです。予約やお問合せは0551-36-5158まで。

ちょっと前になりますが、その先(ランプスロッヂ寄り)にはそばきり「祥香」(しょうか)さんもこの冬OPENしました。ピンクの建物が目を引きます。メインの手打ちそばの他にもうどんやご飯、ジェラートも売りのおそば屋さん。営業は11:00〜8:00pmラストオーダー。こちらのお問合せは0551-36-5745まで。

そして小淵沢に新しい美術館が4/28オープンします。
その名は「KEYFOREST 871228」。小淵沢ICから八ヶ岳方面に真っすぐ。道の駅も越えて暫く行った左手です。何の美術館かと申しますとNYストリートアート、ポップアートのイコンとして巨大な影響を残したキース・ヘリングのプライベート・コレクション美術館なのです。1990年AIDSでこの世を去るまでの彼の活動期間は僅か10年程なのですが、それ以降現在までに至るストリートカルチャーを考えるとその影響力は計り知れませんよね。その彼の作品群がプライベート美術館では世界初として小淵沢に誕生します。更に一帯は小淵沢アートヴィレッジとして色々な施設が誕生。小淵沢の新たな文化拠点をお楽しみに!

4/1まちこぶOPEN!

小淵沢駅前に小淵沢の農産物を販売するショップ「まちこぶ」が4/1オープンします。
今までは道の駅などで地域の農産物を買うことが出来ましたが、電車の方には歩くにはちょっと遠かったので、車の無い方にも待望のショップのオープンです。
野菜は勿論、最近では日本一の呼び声も高い梨北米、漬け物やお豆腐、天然酵母のパンなどどれもが周辺北杜市や小淵沢町内で作られた新鮮なものがずらりと並ぶそうです。お米は精米機があるのでその場での精米も可能。毎日の採れたて野菜が楽しみですね。
4/3までオープニングセール中。帰り道にでもぜひ小淵沢の農産物をお土産に!

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春の便り2〜桜〜

全国の先陣を切って3/20に東京で開花、翌21日には山梨・甲府で開花宣言となった今年の桜。
22日に走った国道20号線沿い、白州辺りでも花をつけた桜の木を見かけるようになり、もうこうなると一気に桜を見たい気持に拍車がかかるんです。
とは言っても小淵沢の名木オオイトザクラの開花はまだ先の様子。そんな中土曜日に開花宣言された市内の武川町山高の名木「神代桜」。早速雨上がりの午後に偵察に出掛けて来ました。

さてこの名木、樹齢何と2000年!僕らの知る歴史をほぼ全て知り尽くしたエドヒガンザクラです。2000年生き続けているというその桜の花一輪見ただけで底知れぬ感動に包まれます。まだ一分咲きにも早いかもしれませんが沢山のつぼみを抱えて堂々と立っている様には誇りと満開とまた違う美しさを感じました。今週末辺りには見頃になりそうですね。
この神代桜のある実相寺には他にも桜の木が沢山、そして水仙やチューリップも辺り一面植えられていて同時期に見頃を迎えるそうです。

眞原桜並木、清春芸術村などの開花はもう少し先、神田のオオイトザクラは更にもう少し後になりそうです。標高差のあるお陰で今年も長い間に渡り付近どこかで桜が楽しめそうですね。

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栗原成和さんの水彩画展

長坂に地元のアーチストを中心とした作品を企画展示している「おいでやギャラリー」さんというギャラリーがあります。今回は水彩画というところにも多少興味があり出掛けてみました。

そう、誰のどんな絵ということは知らずに出掛けてみたのですが、その作品は普段見慣れた景色がその淡い水彩の中にくっきりと浮かび上がってくるようで、とても楽しい時間になりました。あまりにも自分がよく写真を撮る景色に似ているので聞けばやはりご近所さん。更に妻が気に入った銀杏の木の絵について問いかけると、何とそれは横浜にある大池自然公園という以前よく行っていた公園の銀杏というではありませんか。そう、横浜から移住してきたところも一緒。そして小淵沢に暮らし始めたのも一週間違いという近さなのでした。

作家の名前は栗原成和さん。デッサンも色彩も素晴らしく、山や木々の絵にすっかりファンになりました。八ヶ岳南麓ののどかで穏やかな感じは水彩にとてもマッチします。

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