Mooney & CHiKA

Mooney(ムーニー)というアーチストは、僕に音楽に対する方向性を決定づけてくれた人であり、僕が初めて演奏をお願いしたアーチストであり、以降音楽の生の力を見せ続けてくれた人であり、僕の生意気なわがままも一番聞いてくれた人であり、様々なミュージシャンから尊敬されるミュージシャンであり、横浜でずっと働いて来た店も、ここLampsLodgeも、Mooneyさんがいたからこその現在がある、という、まぁ僕にとってはとんでもなく存在の大きなアーチストなんです。

そのMooneyが新アルバム「HOAGY’S BACK」を持って、またやって来てくれました。このアルバムにゲストヴォーカルで参加し見事な歌声を披露してくれたCHiKA(チカ)を連れて・・。

Mooneyさんとは20年、CHiKAとは10年の、どちらも長い付き合いですが、この組み合わせは初めて。
これまでも様々なユニットで見て来たMooneyさんですが、考えてみれば女性ヴォーカルとのデュオで見るのは初めて。
とにかく20年間、さんざん聞いて来たMooneyのライブなのですが、今回はこの何だか華のあるMooneyさんのライブというのが何とも新鮮で慣れない感じの新しい世界。また音楽の不思議な力と素晴らしさを見せつけられてしまいました。

丁度Mooneyさんが今の自分の歳ぐらいの頃に会っていて、まだ20代半ばだった自分を想像すると苦笑することも多々。そんな自分に付き合ってもらって20年。今回も話し込んでたら朝でした。

セッションに参加してくれたニヒルブラザーズの木村くん、そしてやっと会えた(?)諏訪の北澤くん、そして来てくれた皆さん、ありがとうございました。また来年も必ずやりますからね。
音楽万歳!

告井延隆の世界

センチメンタル・シティ・ロマンスでの活動とともに、名だたるシンガー達をサポートするギタリストとして40年もの活動を続けている告井延隆さん。この日も原村でのイベントの帰り道。LampsLodgeに寄って頂き、そのプレイを間近に見れる機会を作って頂きました。

「今まで30年以上ずっと、楽をしてきた。」

と言い切ってしまう告井さん。
それはミュージシャンとしてコードの押さえ方や奏法など、決まってることが多い中で、やってきたということ。
しかし僕らはその確かな演奏力や繊細な表現力にずっと唸らされてきた訳で、
それを極めた人にこそ言える重い言葉。

そして昨年より始まったソロ活動。

これにはリズム、ベースライン、コード感、メロディ、そしてコーラスまでもたった一本のアコースティックギターで弾いてしまうという、今までのギター奏法の概念では到底カヴァーしきれない世界。
たった6本の弦ながら、これでもか!と畳み掛けてくる音、音、音。
信じられないほど瞬時に変わる手の形に、何でミストーンが出ないのか不思議な緻密で正確なプレイ。
どうやって弾いているのか?
どうしたら弾けるのか?と、もう、ずっと目が釘付けでした。

「やっているうちにそのうち出来ちゃうんだよね。」

とさらりとかわす告井さん。流石です。

本当にこれはライブでしか解らないです。ぜひ皆さん機会あったら告井さんのソロライブ、足を運んでみて下さい。
CDの続編も既にレコーディングは終わっているとの事。リリースが楽しみです。

山と海

海の近くから移住してきた人たちがここ周辺には沢山います。
特に湘南から来た人は多く、お客さんも沢山います。
そんな訳で、いつも湘南のミュージシャンのライブの時には、店の中はかなり湘南度が高くなります。

良く呼んでいるサーフ・ミュージック界の人気者、Keisonも「オレ、山大好きなんだよねぇ」などと口にします。
都会から移住先を探している人の中には、海にしようか?山にしようか?迷っている人は多いのではないでしょうか?

そう、「自然が好き」ってことで、どちらも好きな人が多いんです。
山に住めば海が恋しくなり、海に住めば山もいいなと思うでしょう。

ホースショーの翌日、26日にSandiaCafeで佐藤傳次郎氏のトークとフィルム上映、そしてライブがありました。
佐藤傳次郎氏は日本が世界に誇るサーフ・カメラマンです。サーフ界では勿論レジェンドと呼ばれる伝説の人。何度も名前を聞きながら、接しそうな機会がありながら、なかなか話せる機会が無かったので、今回はと出かけてきました。

実は妻の伯父さんがこれまたレジェンドサーファーで、傳次郎さんとも親友。傳次郎さんの住むハワイ・カウアイ島へもよく訪れる仲。Keisonもカウアイ島に行ったとき「親戚の伯父さんいたよ」なんて話もありました。
その伯父さんが娘のように可愛がっていたサーファーでDJやシンガーでもあるユカリシャスちゃんが今回傳次郎さん一行に同行してました。妻も昔あった事があるという、小淵沢に引越して来たならではの何だか不思議な再開。

ライブのKAZZさんは葉山に住み、Keisonと同じレーベルからCDも出すアーチスト。
名前も良く聞くし、CDも持ってるし、でも何故か会えたのは今回が初めて。

ゲストミュージシャンの西藤大信クンとも初対面でしたが、翌日も、翌々日も、自分も良く知ってる仲のいいミュージシャンと一緒にやるそうで、これまた何とも不思議な感じ。

これまで何度も写真を見てて、映像も見てて、機会もあって、でも会えていなかったカウアイに住む佐藤傳次郎氏と、KAZZさんとも、西藤クンとも、思いっきり「海」なイベントで「山」に来たから会えた事。ちょっと話せて、セッションまでして、繋がれたこと。引っ越して来て不思議なことは沢山ありましたが、その中でも何とも不思議な感じの夜でした。

このイベントを企画したトシさんもありがとう。

さて8月1日、2日に「北杜ふるさと祭」というのが高根と長坂でありますが、そのお祭りの地球元気村のイベントの中で、湘南のローカルではこれまた有名なHalf Moonという琢磨仁さんと啓子さん夫婦のユニットが登場します。その昔KUWATA BANDでベースを弾いていたのが琢磨仁さん。久しぶりとなる再開が楽しみです。皆さんもお楽しみに!

HALKO

ハルコさんの歌いあげる声に吸い寄せられるように、涙がこぼれることがある。
ハルコさんのかすれたファルセットに鳥肌が立っていることがある。

ワァーッとなったり、キュンとなったり、一曲の中でも、いつも感動に心が満たされる。

ヴォーカルという表現のみで、いつも音楽の素晴らしさを体感させてくれるアーチスト、ハルコさん。
いつも聞くというよりも、声から発せられるパワーやエネルギー、バイブレーションを受け取る・・といった感じ。
今回もいつも同様、心の中を撹拌しリフレッシュしてもらったような気分になりました。

3年ぶりのサンディア・カフェ。
ハルコさんも3年ぶりの小淵沢をとても楽しみにしていてくれました。
旅の疲れと標高の高さは相当の眠気を誘ったようでしたが、ライブに集まったお客さんの半数以上はハルコさんもよく知っている人たちが集まって、またそれぞれ様々な繋がりやサプライズが起きたのでした。

ハルコさんファンがここ最近何故か八ヶ岳周辺に移り住んでいることに、

「今度は内緒でこっそりやろか?」

といたずらに笑うハルコさん。

また近いうちの再会を約束してお別れしました。

集まって頂いた皆さん、新しく繋がった皆さん、ありがとうございました。
また次回も宜しくです。

ナカザワ ノブヨシ!

GATZが本名「中澤信栄(ナカザワノブヨシ)」で再デビューして初めての八ヶ岳ライブ。
DCTのツアーの合間を縫って2年ぶりにやって来てくれました。LampsLodgeではもう3年ぶり。今回のライブもガッツ好きが集まって熱くアットホームなステージが展開。今回はDCTファンからこのライブを見に来てくれた人もいて、またそういう人たちと出会えて楽しかった夜でした。

数日前の報知新聞の芸能欄にデカく紹介されていましたが、そう中澤信栄は山梨の郷土力士として有名な富士桜関の息子。本人は相撲部屋のあった東京で生まれ育った訳ですが、おばあちゃん家やお墓参りなど、よく山梨県に足を運んでいる山梨県にルーツのあるアーチスト。本人も来るたびにそれを感じているようです。みんなで応援してこれからも盛り上げて行きましょう!

今日は松本でライブがあって、来週はいよいよDCTの東京公演。オープニングで中澤信栄のソロステージがあるので行かれる方はぜひ声援をお願いします。最近は美和さんが「のぶたーん」と呼んでいるのが浸透し、「ガッツー!」から「のぶた〜ん」に掛け声も変わっているようですヨ。

また次の再会が楽しみです。
ライブに来てくれた皆さんもどうも有り難うございました。

酒井康平と佐藤嘉風

もう10年以上前、酒井康平くんは20歳ぐらいながらサイモン&ガーファンクルを演ったらピカイチのデュオをやっていて僕らの周辺では話題だった。ギターもハーモニーも難しいし、尚かつみんな思い入れのある素晴らしい曲だらけのS&Gだから普通はコピーも敬遠するところなのだが、彼らは大人達を唸らせるクォリティでいとも簡単にやってのけた。

何か感じれば答えたくなるのが音楽。そういう訳で10年以上の付き合いが続いている。

そして今年彼は遂にソロで始動。挨拶代わりのCDも出来て、またLampsLodgeにやって来てくれた。

佐藤嘉風くんと一緒に。

佐藤君は僕がこっちに来る少し前ぐらいからバンドでよく店に出入りしてた。

横浜では評判のバンドでいろんな所で頑張っていた。そして数年が経ち、佐藤君もソロで再出発をしていた。

ソロはひとり。

自分で言葉を発し、メロディを奏で、楽器を演奏し、そして空気を作る。ひとりで。

とても大変な事だけれど、音楽としては、表現としては、自由もあるし、基本だし、全部自分の力量だからやりがいもある。その試される部分に2人は飛び込んで更に個性を磨いている。更に大きくなる為に。

もともと素晴らしい個性を持つふたり。

今回はそれがとても良く出てて、それぞれ魅力的だった。

きっとずっと音楽活動、創作活動は続けていくだろう2人。

これからもとても楽しみだし、応援して行きたいと思います。

集まって頂いた皆さん、ありがとうございました。

KKSO!

BLUESTONE Co.で日本のみならずU.S.A.や欧州でも活躍するGuitarist 住友俊洋と Bassist 小笠原義弘の2人がまた小淵沢にやって来てくれました。ちゃっかり2人のライブに自分(Key&Vo)と地元の友人Drummerで参加してからもう3度めの来訪。今回は更に調子に乗ってバンドでのレパートリーを一挙に10曲(!)増やしたのでした。

Drumのコージくんは忙しい中、この一週間ほぼ毎日のようにスタジオに通う日々。
自分はいろんなことやろうとし過ぎで、暫くぶりのキーボードの扱いに取扱説明書との格闘の日々。
ライブの前夜にはみんなでSHIGE’S STUDIOに集まって5時間の集中リハーサル。何故か外は雪(!)でスミオガもびっくり。

そんなこんなでしたが「今日からやっと春か?」のいい天気の当日を迎えました。

ランチを食べ過ぎてボーっとしたままサンディアカフェでのリハーサルを終え、あっという間に夜。

緊張も高まるも、気の知れたお客さんに囲まれ多少リラックス。和やかないい雰囲気でライブは始まりました。
もう音が出始めてからは、間違えないように必死の余裕の無い感じで、ソロも思うように弾けなかったんですが、バンド的には集まってくれたみなさんのお陰で(お客さんの力も借りて)とてもいい感じ。また楽しい夜が過ぎて行きました。

振り返れば、これだけ曲を演奏するのは本当に10年以上ぶりだと思います。
これはこれで、何だかバンドになってきた様で楽しく、嬉しく、有り難く。世界を相手にする2人のプロミュージシャンに迷惑かけないよう、もっと上手くならなきゃと反省しつつ、もっとみんなで楽しみたいなと思うのでした。

来てくれた皆さん、ありがとう。またみんなで楽しみましょう!
ぜひライブに皆さんも参加してみて下さいね。

翌日は更に天気も良く、気温も上がり、桜のつぼみも一気にふくらみ始めています。
今度こそ本当にやっと春になりそうです。

MOONEYライブと3周年

MOONEY(ムーニー)。知らない人も多いと思いますが、自分には、いろんな形で音楽にずっと関わって来た中で今の方向を決定づけたアーチスト。イベントでは無く、ライフスタイルとしてこうしてライブを開催し続けているのも、このミュージシャンのお陰であります。勿論その音楽が素晴らしくなければ影響されていないし、楽しくなければ続けていないし、いつでもいつまでも、「まぁとにかく一度見てみて」のお薦めライブなのです。

今回は久しぶりに鎌倉からのファンやお友達もやって来て、ライブ前からヤンヤの騒ぎ。
地元の皆さんも沢山集まってくれて、最高に楽しいライブと、嬉しい3周年を祝う事が出来ました。
本当にどうも有り難うございました。

ライブに関しては

「まぁとにかく一度見てみて」

お花もありがとうございます。恐縮です。勿論朝方まで飲み語り、蕎麦好きの早起き組は翁へ蕎麦を食べに、寝坊組はMOONEYさん行きたがっていた中村農場で遅めのランチです。

こんな景気だからこそ、でもないですが、明るく楽しく頑張りたいと思います。
また皆さん遊びに来てくださいね〜

端山龍麿ライブ

いつも夜の街で会ってたから久しぶりの再会はとても爽やかに感じられました。

もうそこそこ長い音楽生活の中で、気分も新たに独り立ちした湘南のミュージシャン、端山龍麿(はやまりゅうまろ)くんのライブが昨晩行われました。

心配していた雪もやがて雨となり、午後にはそれもあがって一安心。
無事に到着したご一行様。ベースのイットさんが訳あって来れなくなり、急遽チェロのカバちゃんがサポートで参加です。

旧友との再会、という感じでライブは終始和やかな感じで進みました。初参加のカバちゃんも数曲参加ながら、やはりチェロの響きにみんな喜んでいたようです。重鎮の大ベテラン、上原ユカリさんの堅実なサポートも流石。しかしそれに乗って歌うりゅうまろくんの嬉しそうな笑顔が印象的で、メロディーに歌詞、そして歌声がしっかりお客さんの心を捕らえた様子。ライブ後の飲み会もみんなで盛り上がりました。

今夜は甲府で初ライブだそうです。
イットさんも合流。さてどんなライブを見せてくれるでしょうか?楽しみです。

また会いましょうね!皆さん。

Country X’mas

12月5日に突然亡くなったOREGONの田中市三(以下いっちゃん)さんの追悼ライブになってしまったカントリークリスマス。いっちゃんからこれまで何度も「一緒にライブ(イベント)やろうな!」なんて言ってもらってましたが、なかなか実現まで至らず。今回のこのライブが最初だった訳ですが、そのいっちゃんがいなくなり・・・。

勿論中止も考えましたが、このライブ、いっちゃんが亡くなる夜に僕と会場SandiaCafeのママ、そして出演の森下さんにそれぞれ電話をかけているということで最後まで気がかりだったことが想像出来ます。ならば!とみんなで再決起し、このイベントを最後までやり遂げようとこの夜を迎えることが出来ました。

ライブはいっちゃん一番のお薦めの森下昇さん。そして最近みんなで良く聞いていたCDのアーチスト坂本孝昭さんもスペシャルゲストとしてこのライブに参加してくれました。

ラングラーランチ関係のみんなを筆頭にいっちゃんの友人達が続々集まり、ウェスタンハットで埋まる店内。今日は笑顔で送り出そうと終始和やかなムードでライブも盛上げる事が出来ました。

大きなリースと樅の木を飾ろう!なんていっちゃん言ってたから、ちゃんと飾りましたヨ。
特にリースは特大サイズ。LampsLodgeのリースも作ってくれている友人とあれこれ試行錯誤しながら30kgはあろうかというものを作り上げました。飾りは全ていっちゃんの持ち物。お陰で賑やかなリースが出来ました。どうでしたか?

最後にはみんなで「毎年やるぞ!」と恒例になりそうな予感。
来年もいつまでもまたみんなで集まりたいですね。

無事この日を終えることが出来ました。
いっちゃん、安らかに・・・。