観音平まで歩いてみました

小淵沢の八ヶ岳の登山口、観音平まではいつも車で行ってしまうのですが、ずっと歩いたらどれぐらいかかるんだろう?と思っていました。ちょっと時間が空いた今日、走りたい気分もあって「そうだ!観音平まで行こう」と一応走る格好で家を出たのでした。

とは言え、ずっと登りなんですよね(笑)。LampsLodgeの標高が990m程、観音平が1570mほどなので600mも登り続けなければなりません(汗)。ちょっとした山登りです。

まずは馬術競技場の横を走りながら、競技場の端を左に。クロスカントリーのコース横を通りながら、「まきばの郷遊歩道」なる道に入ります。また更に奥の馬のクロスカントリーコースと並行して登るシングルトラック。ここは外乗の馬も通る道。自分も馬で駆け上がった時は楽しかったですが、今回はもうここまでの登りで余裕無しです。

一度舗装された公道に出てから、次は信玄棒道を目指して登ります。小淵沢カントリークラブを越え、棒道を横切りまた未舗装路へ。この道を真っすぐ登れば観音平入口の舗装路に出ます。

ジュースを買ったりしましたが、ここまでで出発から30分。準備も無しにいきなり走ったので既に足は棒。写真を撮りながら観音平への舗装路を1km近く歩くことにしました。やがて出てくる道標に沿って未舗装路へ右折。アップダウンを見るとまた走りたくなってしまうのでした。

ススキの中を抜けていくと牧草地の横に出ます。

また少しススキの中のシングルトラックを進むと、カラ松紅葉の頃には「黄金の道」と呼ばれる広々とした森の中の直線が見えてきました。この道はエンデュランスの為か、11月の100マイルレースの為か、奇麗に雑草が刈り取られていました。

あと一ヶ月ほどでここが黄金の並木道に変わります。想像してみて下さいね。

振り返れば小淵沢の町が眼下に。生憎、南アルプスには雲がかかっていましたが、気持ちのいい場所です。この気持ち良さを考えると観音平まで車で行ってしまうのは勿体無いと思いましたよ。

だんだん傾斜もきつくなってきて走り続けるにもしんどくなってきてまた歩いたり、走ったりの繰り返しに。後半は左右の傾斜までキツくなってきました。所々に「八ヶ岳山麓スーパートレイル」の指標がありました。

この広々とした道を登りきると、またシングルトラックに。笹も生い茂る中、編笠山らしい巨岩が転がっています。

標高1500Mの指標にゴールが見えて来た安堵。古びた看板には「岩石園」と書いてありました。その昔、武田信玄が観音平に戦勝祈願の為の矢の堂を建立した訳ですが、その前庭としてこの景色を楽しまれていた場所なのだそうです。この辺りから笹が道を覆い尽くし、どこが道だか見えません。

何とかヒカリ苔の洞窟に。もうすぐです。残念ながら何も見えませんでした。
そして1時間20分かけて目的地観音平に到着。 曇りの平日というのに駐車場は何といっぱいでした。

展望台は相変わらず展望狭く、雲で甲斐駒も見えません。
今までこの石碑が矢の堂跡だと思っていましたが、間違いでした。 矢の堂跡はもっと奥にあるようです。

さあ、後は下るのみ。一休憩してから走り出したら止まりません(笑)
僅か10分で観音平入口からの舗装路まで辿り着きました。足はガクガクの上、今にも攣りそうです。

舗装路に出てからはまた歩くことにしました。馬や牛、牧草地を眺めながら小淵沢ならではの散策路が沢山あります。

結果、観音平までは歩いたり走ったりしながら登り1時間20分、下り40分かかりました。写真も沢山撮りながらでしたので参考までに。5kmぐらいかと思っていましたが、もう少しあるかもしれません(5kmだったらこの時間はショック!)。黄金に輝いた頃、また行きたいと思います。鍛え直して(笑)。

 

金峰山(きんぷさん・きんぽうざん)

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金峰山山頂を望む。

さて、毎年この時期我が家では山登りの計画が立てられます。長男の誕生日(8/30)に男2人で山に登り始めてから早7年目。「小学校6年生で黒戸尾根から甲斐駒ケ岳」という目標は当初より決めていたので、前年となる今年は、その甲斐駒ケ岳が見える、仙丈ヶ岳や北岳、鳳凰三山などが早くより候補に挙げられていました。その計画中、いつも計画はしながらもなかなか家族での山行が難しいので「どうせなら家族で行こう」ということになり、今回お休みを頂き、妻や小学3年生の次男とも足並みを揃えられそうな仙丈ヶ岳に決定をしていました(昨年のリベンジになりますが)。
しかし前夜より天気が怪しくなり、当日朝の天気予報では南アルプス方面は一日雨の予報。後半雨ぐらいでは決行したのですが、登り始める前から雨というのはみんな一気にトーンダウン。しかも雷雨も予想されていたので別の山を探す事に。
幸い山梨の方が天気は午前中持ちそうだったので、いくつかの候補の中から金峰山に決定。急いで増富方面に車を走らせました。

金峰山は山梨県と長野県の県境、奥秩父の主脈に聳える古くより信仰を集める山。小淵沢からも「あの山何?」と聞かれる事の多い、遠くに形も奇麗で目立つ山です。ルートもいくつかありますが、今回は一番長い瑞牆山荘から登る事にしました。5年前に瑞牆山に登った場所と最初は同じルートです。

瑞牆山荘(標高1520m)前の無料駐車場から出発し、まずは40分かけて瑞牆山への分岐地点、富士見平小屋へ。そこから金峰山方面へ初めてのルートを歩きます。

大日小屋を経て大きな石の固まり大日岩。ここにある休憩所以外はずっと樹林帯のルートが続き、なかなか視界も開けません。歩き始めてから3時間経った所で疲れもあって朝食休憩。3時間で稜線には出る予定でしたがまだ森の中。しかしそこから出発する事10分程でやっと稜線上に出て見事な視界が開けました。ここからは岩稜ゴツゴツの稜線を歩きます。雲は出ているものの稜線上は晴れやか。しかし遠くに見えるピークはまだまだ先で気は緩められません。

瑞牆山も見えました。標高2230mの瑞牆山はもう見下ろす位置です。

岩登りのメッカ小川山等、この辺ならではの山岳風景。見えて良かった〜。

ここからまだ30分以上の登り。

やっと目前に迫った金峰山のシンボル五丈岩。ピークは更にその奥です。

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登ってみないと解らない五丈岩の反対側。思ってたよりも大きくて圧巻でした。
もう5分も歩けば山頂に到達です。

結局たっぷり4時間かかって山頂2599mに到達。下山も思ったより時間がかかって(子供の岩場下りはそれなりに時間がかかります)休憩時間入れて計8時間越え。標高差も距離もそれなりにあったので駐車場に戻る頃にはグッタリでした。何より雨に降られなかったのが幸い。今年もいい誕生日登山が出来ました。

山頂では家族でハッピーバースデー。風でロウソクに火は灯らず(笑)

さあ来年は甲斐駒です!

今年の山

今年はいろいろありました・・。

例年この時期長男と2人で出かけていた山行。今年は春に予定していた家族での山登りが出来なかったので家族4人で登ることになりました。2人ならば割と気軽に予定が立ちますが4人となるとやはり大変。それでも何とか仙丈ヶ岳の予定で計画を立てていたのですが、まず台風の影響で山梨側からのバスが不通に。急遽長野県側からのアプローチになりましたが、登山口北沢峠の到着が2時間も遅くなります。日帰りにはギリギリの時間になってしまうので、4人での山行には少々不安も出てきました。

そんな中、朝5時半に出発。朝陽が射し込む中のドライブ。山には雲がまだかかっています。戸台口の仙流荘にはバスの始発1時間前の7時には着きました。しかし、さぁいよいよという時に妻の山靴のソールが剥がれました。前夜まで何でも無かったのに・・それも両足。ボロボロ・・。接着剤を流し込むもどうにもならず。余裕のある山行ならまだしも、なるべく急ぎたいスケジュールだったので「こりゃ、無理かな?」と中止を決意。残念ながら撤退です。

で、家に帰って来たのが9時前。靴を履き替え、残りの時間で行ける山を考えます。天気ともにらめっこしながらロープウェーでアプローチ出来る北横岳に決定。気を取り直して北八ヶ岳に向かいました。

北横岳(2480m)山頂まではロープウェーを降りて1時間ほど。この日晴れている午前10時というのに山頂駅では10℃。もうストーブに火がつていました。奇麗に整備された山道を過ぎて、シラビソ、コメツガ、ハイマツの北八ヶ岳らしい林の中をゴツゴツした岩を登って行きます。昼前には山頂に到着。雲が多かったのですが、割と流れていたので時折眼下の景色を見渡す事が出来ました。

帰路に七ツ池に向かいました。

池にはゲンゴロウ。子供達は初めて見るゲンゴロウに興味津々。

もうこのまま帰ると安心しきっていた子供達に2時間の遠回りをしようと三ツ岳に向かいます。ここはもうゴツゴツの岩に小さなピークの連続。隙間だらけの岩々に急傾斜。気の抜けない山行ながら、眼下にどんどん遠くなるロープウェーの駅にみんなで不安顔。

誰ともすれ違わなくなってからはまた更に不安になりましたが、倒れていた雨池山の道標を見つけて一安心。結局2時間以上かかって縞枯山荘まで辿り着きました。

急遽の予定変更ながら、それなりに満足感たっぷり。

しかし今秋、隙あらば仙丈へ。

久しぶりの日向山

天気が危ぶまれましたが、東京から来てくれたJeanNassausのスタッフ面々と何年ぶりかの日向山に登りました。日向山は小淵沢から見ると南アルプス甲斐駒ケ岳の勇姿の前にちょこんと居座る標高1660mの前衛の山。三角点からちょっと行った所にある雁が原と呼ばれる花崗岩剥き出しの場所がワァっとなる美しさと八ヶ岳バッチリの景観で人気の山。

自分もこんな団体で登るのは初めて。雨上がりで心配もありましたが、とりあえずみんないい靴を履いていたので少し安心。とはいえみんな初心者。少し行った辺りから、もう辛そうな人も出てきてまた不安に。それでもみんなで励まし合いながら頂上に辿り着きました。

そう、雁が原の数十メートル手前からはみんな走り出し、

「わぁぁあー」ってなりました。

でもその時は雲の中。

こんな感じだったんですが、
普段の行いが良いのか(?)だんだん霧も晴れて来て、いつしか青空に。

撮影大会。

良かった。みんな笑顔で帰って来ることが出来ました。

他の登山者の皆さん、お騒がせしました。
でも年配の方々から「山ガールだぁ」なんて言われて、みんなそんな言葉知っているんですね。驚きました。さぁ皆さん本当の山ガールになる為にまた登りますよ〜。

薄ら雪化粧

朝、姿を見せた八ヶ岳(中央は権現岳)はやはり白く薄化粧

富士山に次ぐ標高全国2位の北岳は勿論

八ヶ岳の主峰赤岳も

しかし紅葉は何処へいったのか?

白駒池にて

昨晩BARで「白駒池今キレイだよ」と教えてもらったので、ちょいと車を50km(往復は100kmです)走らせてきました。朝一番のつもりだったのに駐車場は既に満車寸前でした。

時折晴れ間が覗くもののほとんどは曇り空。青空、白い雲、池に映り込む紅葉、これを目当てに来ている人も多いと思うので今日は三脚を構える皆さんも残念そう。

ここ白駒池は八ヶ岳の麦草峠の近くで標高も2000m以上。ここから徐々に山も色付き始めます。秋ですね。

三ツ頭

一年ほど前、次男がまだ保育園児の時のお芝居「富士山と八ヶ岳の背比べ」の時に覚えた八ヶ岳の山々の名前。その中でも余程キャッチーだったようなのが「ミツガシラ」「マエミツガシラ」。以来次男に「山行くか?」と聞けば必ず「ミツガシラ」。という訳で今年も我が家は登山の季節。先日登った赤岳初め阿弥陀岳、権現岳、編笠山など南八ヶ岳の展望も秀逸な次男憧れの三ツ頭(2580m)へ行って参りました。

雲海の中、朝早い天女山からスタート。丁度眼下に広がる雲海、浮かび上がる富士、輝く朝陽と、本当に来て良かったと思える景色の中をしばし歩きました。息子2人を連れての山行だったので、ペースは割とゆっくり目。それでも午前9時には前三ツ頭、そして10時前には三ツ頭山頂に立ちました。

思ったよりもきつい傾斜に疲れましたが、思った以上の素晴らしい景色。小学校で毎年登る編笠山も完全に見下ろす感じで、数字よりも高さを感じました。

今日も暑い一日だったようですが(今日は横浜と大泉の最高気温が一緒でした!)、景色はどことなく秋。

主役はご満悦(バック左が前三ツ頭、中が三ツ頭、右奥が権現岳)。

赤岳

毎年長男の誕生日は父子で山に登るのが我が家では恒例のプレゼント。子供にとっては有り難迷惑かと思いきや、今年も息子はずっと楽しみにしておりました。

山は早くより赤岳(標高2899m)に決めていましたが、稜線の小屋で星空や雲海でも見せてやりたいと1泊するつもりでいたので中々日程も定まらず。そんな折、息子が泊まりで行きたい理由が「楽だから」と「学校が休めるから」と聞いて急遽予定変更。日程も急遽本日に決定。タフな日帰り山岳トレーニングとなりました。

朝早く家を出て、6時前には美濃戸を出発。肌寒い中、行きは南沢を行者小屋へ。かなりタフな地蔵尾根以降は一応ロープを繋いで頂上を目指しました。10時には赤岳山頂に到着。かなりの混雑を覚悟してたのに誰もいない頂上。8月でもお盆を過ぎればこんなものなんでしょうか?お陰で贅沢に頂上を満喫。しかしトレーニング!小学生には下りの方が数倍気を使うので、雲行きを気にしながら帰路につきました。

帰りは赤岳鉱泉を回って北沢を下りました。午後2時過ぎに美濃戸の車の場所へ。例年6時間ぐらいの山行でしたが今年は8時間半。流石の八ヶ岳主峰赤岳に二人で疲れきってしまいました。

雲を気にしながら歩きましたが、ずっといい天気の中で山行が出来ました。今日も各地もの凄く暑かったようですが、標高2500〜3000m辺りでは流石に涼しく、車に戻るまでは汗も気にならないほど。また、快く送り出してくれた先生にも感謝です。

保育園から5年続いた誕生日記念登山。
いつまで付き合ってくれるのか、付き合わされるのか、それも楽しみ。
さて来年はどこに行きましょう?