神戸発浪漫的楽団

一昨年の11月からおよそ1年半年ぶりに神戸からそれぞれが長い経歴を持つ熟練ミュージシャン達によるいぶし銀のバンド「春秋村島陳」がやって来てくれました。

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春野由利さん、秋本節さん、村地博さん、チャビー・チェンさん、そしてミミ上岡さんの5人。神戸を中心に関西ではもう長く音楽に係って来た重鎮達。音楽は年を重ねる程深く深く熟成されていくもの。みんなが壷を押さえたジャズやスタンダードの演奏は聴いていて気持ちのいいものです。

バンド編成という事で牧場入口にあるRural Inity Lodgeを借りて行われたライブ。すっかりお客さんになってお酒と友達と音楽を楽しんでしまいました。やっぱり最高の組み合わせです。

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前回のドラムは憂歌団で活躍した島田和夫さんだったのですが、昨年突然の他界。その島田さん最後のレコーディングとなったこのバンドの代表曲「Kobe On My Mind」が今回CDになりました。
島田さんとも八ヶ岳で不思議な再会が出来て嬉しかったのですが、本当に残念です。しかしライブを聞きながら、CDを聴きながら、音楽は色んな想いを運んで来てくれます。

今回も皆さん有難うございました。
またみんなで素敵な音楽を届けに来て下さい。待ってます!
しかしこの夜、外は寒過ぎましたね(笑)

寒い冬の温かいイベント

とにかく今年は寒いです。毎日が零下。ちょっと気を許せば雪が積もってしまってなかなか外に出れません。雪や氷が溶ける気温が待ち遠しい毎日。

そんな中、先週末は久しぶりのサンディアカフェでイベントが続きました。

まずハープのコンサート。ドイツ製のダブルアクションペダルハープ。楽器というよりももの凄い美術工芸品です。

まぁとにかく不思議でいろいろと弾き方やペダルの使い方も聞きましたが、触るにも恐れ多く、結局さっぱり解らないまま(笑)。このハープを奏でるのは中野智香子さん。縁あって小淵沢にも何度かいらして頂いていますが今回はサンディアカフェのビュッフェパーティーへのスペシャルゲスト参加です。

ハープはその音色も素晴らしいですが、やっぱりどうしてもその47本の弦をつま弾く手と指の動きに魅了されてしまいます。実際大きなこれを傾けて、尚かつ7本のペダルを操りながら弾くので相当の大変さなのでしょうが、真っ暗でキャンドルの灯りの中で行われたコンサート、そのなめらかな手の動きの影が音楽とともに素敵に揺れ動くのに、目を瞑って聞くのはもったいないと思ってしまいました。初めての体験でしたが身も心もすっかり癒された夜でした。

 

翌日はいつもドラムで遊んでもらっている晃司クンの結婚パーティーです。

飲み仲間で主催し、近所の乗馬クラブの重鎮達も沢山集まってのアットホームなパーティー。みんな忙しい中一生懸命頑張って、なかなかの素晴らしい雰囲気を作れたんじゃないかと、事前の打ち合わせから参加させて頂いた身で勝手に思っております。

やっぱりドラムを叩かなきゃ!ということでロックなステージに慣れないベースで参加。

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楽しい一日でした。末永くお幸せに〜。

両日とも横浜からやって来た新しいサンディアカフェのシェフが腕を振るってくれました。30代、家族で小淵沢移住。これからも皆さん宜しくお願いします。

この日はLodge前の和食家庫楽さんも5周年でした。ランチでラムなど頂いてしまいましたがやっぱり絶品。夜は5周年記念コースをやってます。美味しいお魚、料理盛沢山。こちらもまた皆さんご利用下さい。

いろいろあって心は毎日温かいのですが外は相変わらずの極寒。

春が待ち遠しい小淵沢です。

GATZ天国 in 桜座

LampsLodgeでもお馴染みのアーチスト、ガッツこと中澤信栄。何度も小淵沢には足を運んでくれている彼はその度、帰りに先祖のお墓参りに甲府に寄ります。お父さんが山梨の郷土力士で有名な富士櫻関であり(本人は東京生まれなのですが)ガッツにも小さい頃から甲府は故郷。いつか甲府でライブやろうね、何てよく話をしていましたが、遂にその日がやって来ました。

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日本を代表する誰もまねの出来ない経歴を積み上げるスーパードラマー、村上“ポンタ”秀一氏とガッツが出会ったのはもう何年も前。すぐにその才能を認められたガッツと「何かやろうね」と話は弾み、当時頭角を現して来た天才サックス&キーボードプレーヤー本間将人さんを迎えセッションがスタート。やがてNY帰りのベーシスト息才隆浩さんも加わり1年以上のリハーサルを重ね、2011年にGATZ天国としてスタート。強者達が演奏で遊ぶ大人のセッションバンドが出来上がりました。

よくあるセッションバンドと違うのはヴォーカルが中心であることと、よってみんなもよく知っているスタンダードやポップスが素材になっていること、そして4人で楽器を操る様がロックバンド然としているところ、でしょうか?それぞれが様々なジャンルを股に掛けて活躍している4人なので、ジャズ、フュージョン、ソウル、ポップス、ロックの要素が各所に散りばめられた、誰もが聞いてて楽しいこれぞ大人の遊び!といったセッションバンドなのです。

素材の曲はテーマこそあれ、ポンタさんのリズムからリアレンジ、ポンタさん曰く「NYの香りがする」息才さんのベースが加わり、アレンジャーとして今や第一人者の本間さんのキーボードはバッキングもソロも縦横無尽。持ち替えたサックスがこれまた凄い。ガッツは本来ヴォーカリストながらギタリスト以上にギターを弾きまくり!普段からアコギでソウルのバッキングを見事に聞かせてくれるのですが、エレキでは更にロックギタリストの部分も存分に顔を出してました。

こんな演奏が聴けるのも本当に贅沢。リラックスしながらもやはり演奏中は熱くなってしまう4人の職人気質のスーパープレイに目も耳も釘付けでした。

中澤信栄の初甲府凱旋にもなったライブですが、桜座のいい雰囲気とともに大成功。来ていただいた沢山の皆さん有難うございました。

みんな忙しいのでなかなか集まれないのが悩みだそうですが、また4人で遊びに来てもらいたいですね。

コンサートでテレビでCDでラジオでそれぞれ目に耳にする機会は多いと思いますが、応援宜しくお願いします!

桜座は元明治時代の芝居小屋。復活を遂げてからは芝居に留まらずライブコンサートも数多く手がける山梨を代表するライブハウスでもあります。音響も照明もスタッフもみんな素晴らしい小屋でした。

やっぱりこの雰囲気懐かしいなぁ。

Nakazawa Nobuyoshi

今年最後のライブはお馴染み「中澤信栄」ガッツです。
『LOOKING FOR CHANCE!! ~2012秋冬 1人旅~』ツアーで久しぶりの一人旅。軽井沢から小海線に乗ってやって来てくれました。11月に2枚のアルバムをリリースしたばかりでしたが、前回のライブが前作アルバムのリリース前ということもあり、アルバム3枚からの曲が中心になって、時間もたっぷりのステージになりました。寒い中集まってくれた皆を温めて頂きました。初めて来てくれたお客さんもいたので嬉しかったなぁ。

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さてこのガッツ中澤信栄、来年2月に甲府桜座でバンドを率いてやって来てくれます。洋楽のカヴァーを中心としたライブになりますが、バンドのメンバーがまた凄い!皆が知ってる曲を演奏しながらの強力なセッションになりそうです。詳細はまた改めますが2/11(祝・月)を空けておいて下さい(笑)。ぜひ皆さん集まって下さいね!必見です!

Sturday Night Mooney !

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もうお馴染み。Mooneyさんのライブです。土曜日のライブとあって神奈川方面からもお客さんが来て頂き、もうこちらでもライブ常連のお客さんと共に楽しい夜になりました。

オープニングではいつも参加のニヒルブラザース木村くんが数曲披露。最後にはピアノを放り出しタンバリン片手に熱唱。いい感じでお客さんを温めてくれました。

盛上がりどころ、聞かせどころを散りばめたBarLiveKingの異名を持つMooneyさんならではのステージはいつも美味しいお酒が飲めるのです!

こういったライブでまずはおススメしたいMooneyさんのライブ。音楽シーンへの愛情を存分に感じさせてくれるライブ、今回もバッチリです。

中野督夫

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現存しずっと活動を続けているロックバンドとしては日本の宝。そのリードヴォーカルでありギタリストでありリーダーでもある中野督夫さんが久しぶりに八ヶ岳に寄ってくれました。

百戦錬磨のステージは何を言うまでもなく素晴らしい音楽が次々と繰り広げられる訳ですが、この日は名古屋弁も飛び交う抱腹絶倒のライブになりました。

きっかけとなったのはオーダーの「熱々の焼酎お湯割り」。この熱々を名古屋では「ちんちこちん」と言うそうですが、何故か偶然にもこのTシャツを督さんが持って来ていたこともあって大盛り上がり。

その後も名古屋弁が飛び交い、もうなんだか普通の言葉もおかしくなって、みんな笑いが止まらなくなってしまいました。いつも督さんのステージは楽しいのですが、この日は更に変なテンションに。それでもいい歌沢山でビッチリと締めて頂きました。

終演後みんな写すのはTシャツの背中(笑)

来年はSCR関連でいろいろありそうなので楽しみです。Take it easy なノリで、いつまでも日本のロックの牽引車であって下さい!

小野一穂

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小野一穂 2ndアルバム「引力と奇跡」リリースツアー

以前の職場仲間ということもあって道中に小淵沢も参加させて頂きました。

7年ぶり?その頃はまだお互い20代と30代。
その尊敬するフォークシンガーの息子と初めて出会ったのはもう10年以上前。なかなか笑顔を見せない青年だった彼とはその数年後職場を共にすることになり、やがて自分がその職場を去る最後のパーティーでは僕の我がままで親父さんの歌を一緒に演奏してもらったのですが、彼はそれを嫌がるどころか最高の笑顔で送り出してくれたことが今も心に残っています。

その後30を越え彼はアコースティックギターを抱え、歌を歌い出す。
きっと恐らくフォークという言葉に抵抗を覚えながらも、培った仲間達とともに言葉を、メロディを紡いでいく道を歩き出しました。

と言う事で、遅咲きのシンガーソングライターのステージ。それを見るのは僕も初めてになります。久しぶりに言葉ひとつひとつを身体の中に吸い込んで、(勿論いい意味で)お腹もいっぱいの満足感。声も素敵ですねぇ。これからもどんな詩が歌われていくのか、非常に楽しみなアーチストです。

来て頂いた皆さん、有り難うございました。次回も宜しくお願いします。

いい天気の中、お別れも最高の笑顔で写真に収まりました。次の再会が楽しみです。

大久保理ライブ

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ちょうど僕が横浜を離れた7年前頃より、メジャーを離れて神奈川を中心に活動を始めた大久保理(おさむ)クン。直接ステージに触れた事は無かったのだが、その後横浜や湘南のイベントに顔を出す度に彼はいたし、それだけでもみんなからの可愛がられ様は簡単に想像出来た。そして頂いたCDを聴いて納得。S&Gも大好きだったという彼の音楽は懐かしい雰囲気もたっぷり感じられたけど、結局の所、僕らはいい声、いい詩、いいメロディにグっと来る。

今回はそんな彼のホームでもあろう辻堂のFroggiesの計らいにより小淵沢でのライブが実現。湘南からみんなが来てくれたので、ホームさながらのアットホームなライブになりました。歌を大事に彩る鉄壁なサポートには佐藤克彦(EG, SteelG)と倉井夏樹(Harp,Cho)。詩を深めたり、盛上げたり、流石のサウンドクリエイター達のプレイ。曲を知り尽くしたお客さんのサポートもあって、いいライブの至福の時間。

またいい曲沢山持って来てくれるでしょう。みんなで応援しましょうね。

今月末のFujiRockには倉井夏樹(メイン!)も佐藤克彦(Caravanと倉井夏樹)も出演。再結成したMagnoliaも東田トモヒロ+Leyona+沼澤尚もAOも出るし、いつかは行きたい未だに行けないFujiRock!いい声、いい詩、いいメロディに応援宜しく〜。

Jim Boggia

Jim BoggiaのLIVE。久しぶり(Barでは初めて)の外国人ミュージシャンのライブに期待も大きかったのですが、その想いを遥かに越える素晴らしいアーチストでした。

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Philadelphiaを拠点に活動するシンガーソングライターJim。幅広い音楽性を感じさせてくれるPopTuneに、YouTubeで見ていた時から楽しみだったまずここからファンになる人も多いという素晴らしい声、そして圧巻のギターやウクレレのプレイ。その全てが流石の次元で折り重なって繰り広げられるライブは、洋楽ファンにはたまらないステージでした。年齢も近い事もあってか、いろいろとツボにハマるステージ構成も素晴らしく、丁寧なギターやウクレレのストロークやアルペジオの指使いにはやはり終始釘付けになりました。ピアノの曲も選曲良し。みんなが言っているようですが、声はもう“反則”です(笑)。

USAでは “Blackberry” のCMにも起用され知名度もアップしているようですが、日本ではまだまだ知る人ぞ知る、のアーチスト。しかしここ2年で4回の来日ということで、徐々にファンも増やしているようです。見たらきっと好きになるアーチスト。ぜひ皆さんも追っかけてみて下さいね。

今回の話を頂いた松本クンとは古い付き合い。およそ7年ぶりの嬉しい再会となりました。有難う。
そして繋いでくれた堀内クンは前座のHotel Congressで登場。またまたピアノで参加させて頂きましたが、いつもありがとう。

集まってくれた皆さん、有り難うございました。いい時間が過ごせて最高でした。
またライブでお会いしましょう。

Jim Boggia official website: http://www.jimboggia.com
Jim Boggia myspace: http://www.myspace.com/jimboggia
*YouTubeでも検索してみてください。

 

 

Leyona

Leyona、単独ライブでは初登場。1年半ぶりとなる八ヶ岳での久しぶりの再会。以前はアコースティックライブでも大体ギタリストがいて彼女はシンガーに徹していた訳ですが、ここ数年で1人でギターを抱えステージに立つ姿も増え、今回魅せてくれたステージでは2時間のステージも充分。その姿も頼もしく、みんなが愛するその声や歌と共に、更に素晴らしいアーチストがそこにいました。

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自身が放つ気持ちのいいグルーヴに、自身の歌が気持ち良く乗っていく。声の隅々まで、言葉1つ1つがしっかり届き、集まったみんなも「レヨナやっぱりイイよねぇ」と口を揃えて反応。自然体の彼女の魅力を詰め込んだステージだったと思います。沢山の凄いアーチストにも愛されているレヨナ、確実にその凄いアーチストになって行くんだろうな。またこの先も楽しみです。

集まってくれた沢山の皆さん、有り難うございました。ハッピーな雰囲気が充満してました。

で、そんな凄いアーチストの1人、忌野清志郎さんの眠るところに先日初めて行ってきました。僕自身、中学生からずっと憧れていた人で、その後は割と身近になりながらも結局最後まで会う事が出来なかったGODです。そこに行くまでは雲の上の存在だった訳ですが、そこに行ってみると、やっと話が出来たような、不思議に身近に感じてしまうのでした。本当に雲の上にいっちゃったのに・・。みんなの清志郎になってくれてたんですね。もっと早く行けば良かった。

噂には聞いていましたが、凄い花でした。